創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□なのは編 第40話 警護任務完了
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「そうなんだ」

なんかユーノ、俺の回答に満足してるのかうんうんと頷いている。なんかめっちゃ気になるんだが。

「リョウ」

「ん?」

「僕ね…なのはの事が好きだったんだ」

「…そっか」

やっぱそうか。ユーノの奴、ちょっとなのはに気があるんじゃね?と思ってたからな。やっぱ好きだったんだな。
………ん?だった?どゆ事?

「この気持ちに気付いたのは4年前かな?好きだって。けど、なのはにはリョウ…君がいる。なのはは君の事が好きだって」

そういや、なのはは10年前から俺の事好きだもんな。なのはだけでなくフェイト達もだけど…。俺は鈍感じゃないから相手の気持ちぐらい気付く。
俺?俺ももちろんあいつらの事好きだぞ。ただなぁ…なんでこんな俺なんか好きになったのかなぁ。

「リョウ…君は、なのはをどう思っているんだい?」

「どうって…好き、だな。なのはの思いにも気付いてるし、ないがしろにする気はない」

「そっか。よかったねなのは。リョウ、なのはをお願いします!」

「は?」

「僕じゃあなのはを幸せにはできない。でも君なら、なのはを幸せにできる」

どうだかなぁ。だって、なのはだけじゃなくフェイト達もなぁ。一番厄介なのは複数恋愛を応援してる親共なんだよな。
重婚OKだしとんもん。勘弁してほしい。でも、それがユーノの願いなら叶えてやるさ。

「…わかってるさ」

「なのはをお願い」

「ああ。幸せにするさ」

話はこれにてお終い。俺とユーノはなのは達の所に戻った。なのは達に何の話をしていたのか質問されたが男同士の話だと言ってはぐらかした。



フェイトSIDE



全員揃ったから、そろそろ六課に帰還かな。それにしても今回の任務はいろいろとあったなぁ。特に敵の存在。
スカリエッティかと思っていたらまさか別の組織。新たな敵が現れたって事かな。もしかしたらスカリエッティと繋がっているのかもしれない。
いずれにしてもどっちも捕まえないといけない!もう、私やエリオのような存在を増やさないようにするために!

「今回の任務ご苦労様や!特にフォワード陣、私達がいないのによう頑張ってくれたわ。ほんまゴメンな。せやから明日はフォワード陣は一日休息や!」

はやてがフォワード陣に労いの言葉と明日の休息を言った。明日の休息にフォワード陣は喜んでる。ほんとはどんな事があっても休みは無いのだけど、今回はこっちの都合に付き合わせちゃったんだから。
このくらいのサービスはしとかないと。特にティアが頑張ってくれたんだって。

「外に出る事はちょっと許可がいるけど、明日は好きに休みぃ」

「「「「はい!」」」」

「そんじゃあ帰ろっか!私達の城!機動六課に!」

いろいろな謎を残してしまったけど任務は完了。私達は機動六課に帰還した。私達は知らなかった。これが私達の世界、ミッドチルダ最大の事件の狼煙になるとは…。
そして、この事件が管理局を大きく変える事になり私達に有り得ない出会いを促した事を。



3人称SIDE



何処ともわからなぬ場所にて一つの戦艦が飛んでいた。その形はあの戦乱時代に終わらせた禁忌の箱船によく似ていた。
ステルスにより誰にも見つからずそれは確実にミッドの世界の宇宙に浮かんでいた。その戦艦の内部の一室にて何者か達が会議をしていた。
まるで会議室でかなり広い。中心には大きな円いテーブルがあり、その周りを十人以上の者が囲んで座っている。

「………チリートが殺られたようだ」

「フフフッ!奴は私達の中では最弱。一番弱いクラスでのね」

「ま、奴が殺されようが我らの痛手にはならん」

どうやらこの者達はリョウが殺した転生者の話をしているようだ。しかも話の内容からして仲間のようだ。
しかし、死んだというのにヘラヘラとしている。どうやらリョウに殺された転生者は奴等にとっては単なる雑魚のようだ。

「問題はそいつを殺した奴だ。奴は間違なく転生者だ」

「フンッ!どうせモブだろ!そんな雑魚を警戒する必要がどこにある!」

「俺に任せてくれよ!一瞬で殺してやる!」

「落ち着くがよい」

誰もが我こそはと名乗り強きな口調で言うが、1人の男が喋る。暗くて見えないがその男が喋ると周りはシンッと静まる。
どうやら、この男がリーダーのようだ。

「お前達の気持ちはわかる。だが物事には優先順位がある。それに大事の前の小事など放っておくがよい」

「そうよ!」

男の隣りから声が聞こえる。声色からして女性のようだ。
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