創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□なのは編 第45話 最初の難問
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「「…」」
「ティアナだってお前の事を知っても普段通り接してただろ?だからお前らの事がわかっても、皆普段通り接するさ。無論、俺もな」
そう…ですね。皆さんとても優しい人達ばかりです。ティアナだってスバルに変わらずいつも通り接してくれてますし。
それにスカリエッティ達のおかげでそんなわだかまりもない。
「だからな。そろそろ肩の力を抜いて楽になりな。泣きたければ泣けばいい。俺でよければ貸したるし。だからギンガもな。スバルなんか今にも泣きそうだし」
私がスバルの方に顔を向けると今にも泣きそうなスバルの顔があった。そういえばスバルって昔から泣き虫だったよね。
そう思いながら見てるとなんだかこっちまで涙がでそうになった。なんだかどんどん肩の力が抜けて…ひっぐ…ひく。
「辛かったろ?誰にも言えず、怖くて寂しかったろ?でも、もう大丈夫。ここでは大丈夫。だって、みんな普通に接してくれるからな。だから、な」
「「うわぁ〜〜ん!!」」
「よしよし…しばらく貸してやるから。溜まってた気持ちを吐きだしてすっきり泣きな」
「「……すみません////」」
「いやいや。でも、おかげですっきりしたろ?」
うぅ////まさかリョウさんに抱き付いて思いっきり泣いちゃうなんて////マリエルさんなんてさっきまでの真面目な表情からニコニコした表情になってるし。
スバルも恥ずかしかったのか泣きやんだらリョウさんから離れて目を腫らして顔を赤らめてる。多分、私もスバルと同じ顔をしてるのだろうな。
は、恥ずかしい////
「さ〜ってと。2人の気持ちもスッとしたところでそろそろみんなのところに行こうか。みんな待ってそうだしな」
「そうね。私も助かったよ。スバルもギンガもああ見えて溜めるタイプだからね」
うぅ…マリエルさんもなにか言ってるし。もう…私達は整備室から出て食堂へと向かう。そういえばまだご飯食べてなかったからお腹ペコペコ。
「……ギン姉」
「なに?スバル」
「私、今やっとこの気持ちがわかったよ」
スバルの言葉に一瞬理解できなかったけど顔を見てピンッときた。まさか…スバル貴女も。
「ギン姉。私…リョウさんの事が好き。だからティアにもなのはさん達にも負けない!もちろんギン姉にも!」
「……えぇ!私もよ!私もリョウさんが好き!だから!」
「「頑張ろう!!」」
私とスバルは互いに頷き宣言をする。他の誰よりも遅い恋心。だけど…それでも私とスバルは負けない!恋する思いは負けてないと思うから!
私達は食堂に入ると他の人達は雑談しながら待っていてくれていた。ここで私とスバルは勇気を振り絞って他の人達に私とスバルの秘密を話す。
話終え、すっきりしたら他の人達は笑って許してくれた。何人かは少し驚いてたけどそれでも私とスバルを迎えてくれた。
リョウさんの言う通りみんな普段通り。不安で怖がってた私とスバルがまるで馬鹿らしかった。そしてもう一つ。
私とスバルはヴィヴィオに近付く。
「「ヴィヴィオ」」
「ふぇ?」
食事中だったので口元にソースが付いている。やっぱり他の人達の前で言うのには抵抗があるけどここでも勇気を振り絞って。
「「もう2人、ママがほしくない?」」
私とスバルの新たなママ宣言になのはさん達の口や手が止まりこちらに顔を向けてきた。
「まさか…スバル。アンタも」
「ギンガも」
「ママ?ん〜〜〜……うん!じゃあ、スバルママにギンガママだね!」
うぅ…改めてママって言われるとやっぱり恥ずかしい。だけどこれで対等の位置に立てたと思う!
「スバル…」
「えへへ〜…ティア、私負けないからね!」
スバルとティアナは親友の気持ちが理解できているのか手を繋ぐ。その後、リョウさんはなのはさん達に追われてみんなが笑っていた。
もうすぐ…私達が予想だにしなかった大事件がやってくることも知らずに。