創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□なのは編 第46話 いざ、決戦へ
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「リョウ」

「スカリエッティ」

「調整は終わったよ。あとは待つのみだ」

スカリエッティがゆりかごから出てきて報告する。ヴィヴィオはどうなったのか気になる。

「ヴィヴィオのことが気になるようだね。ゆりかごの艦内マップだ。医務室の場所はこれで見て行ってくれ」

私達は急いでゆりかご内に入り、ヴィヴィオの居る医務室まで走る。マップのおかげですんなり医務室まで到着した。

「「「「「「「「ヴィヴィオ!」」」」」」」」

「ママ達!」

入るとベッドにヴィヴィオが寝込んでる。ヴィヴィオ大丈夫?痛いことされてない?痛かったら言って!私達がスカリエッティに…

「心配しすぎだよママ達。大丈夫だよ。スカリエッティさんとクアットロさんがちゃんと痛くしないようにしてくれたから」

それでも心配だよ。なにより、ヴィヴィオが自分からとか…

「ママ…ヴィヴィオは普通の人間じゃない。聖王っていう偉人のコピー。このゆりかごを動かすためだけの部品(パーツ)。だけど、リョウパパやママ達のおかげで私はヴィヴィオって名前と温かいものをもらったよ。だから、みんなのために私の力を使うの」

「「「「「「「「ヴィヴィオ…」」」」」」」」」

「だから…心配しないで。私はみんなの子ども、ヴィヴィオだもん」

ヴィ、ヴィヴィオ…涙が止まらない。ヴィヴィオの決意。ヴィヴィオの意思。ならば、私達は…

「お前ら、あんまりボケッとしてられないぞ」

「リョウ君…」

「先の戦いでわかっただろうが、転生神の奴等は強い。なにより数も多い。加えて局員が裏切って荷担している。予想以上にヤバいことになっている」

「…そやな。クロノ君やリンディさんに聞いたんやけど、どうやら半数以上の局員が転生神に寝返ったらしいんや。しかも上層部から部下まで幅広い」

「だから…これから奴等の最後の襲撃までに徹底的に鍛えなきゃならねえ。覚悟はいいな?」

私達は頷く。覚悟は当のできている。ヴィヴィオも頑張るんだ。私達も頑張らないと。

「なら、さっそく始めるぞ。訓練場に行って一気にみんなまとめて面倒みてやる!」



リョウSIDE



なのは達にゆりかごを見せて丸三日が経った。いまだに転生神どもに動きなし。気味悪いっちゃあ悪いが、なぜすぐに動かないのか?気になる。

「リョウ」

「スカリエッティか」

「ご要望通り、集めてきてあげたよ」

「助かる」

スカリエッティに集めてもらったのは裏切った局員達のリストだ。どうにも裏切った理由がまともじゃない。別に管理局のやり方が気に食わないわけじゃないはず。
それに…話を聞くかぎりなにか裏がある。リストを呼んでいく。…………………………………………………なるほどな。

「やっぱか。予想通りっていうかわかりやすいな」

「ああ…裏切った局員達はどうも海の局員ばかり。しかもいろいろと問題を犯す寸前の者達ばかり」

「それがバレそうになったのと自分の思い通りにならないからって裏切ったか。んで転生神なら思い通りになるから加わったか。単純っつうか単細胞だな」

わかりやすすぎだろ。ま、そのおかげでこっちは普通に犯罪者を逮捕できるわけだ。それに奴等は捨て駒扱い程度だろうな。
憐れそのものだ。救えないな。

「そろそろ…動くころだと思う。奴等がなにもたついていたのか知らないが、行動を移してもいい頃合だな」

俺もそう思っている。これ以上待たせるとな。ん!?警報!まさか…

「どうやら来たようだね」

「みんなをすぐに回復させてくれ!ゆりかごを出すぞ!」

急いで準備を始める。ヴィヴィオに王座に座らせる。

「…いいよ!リョウパパ!」

「よし!ゆりかご起動!」

行くぜ!最終決戦場に!
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