創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□ネギま編 第51話 ラカン登場
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ジャックSIDE
ハッハハハハハ!全く楽しいなあ!おい!この依頼…ちょっと楽しめる程度かと思ってたらかなり楽しめるじゃねえか!
このナギって奴、俺様と互角の実力がある。こういうのを待っていたんだ!
「ウオオラアアアッッ!!!」
「ウオオオオッッ!!!」
「そこまでだ」
俺様とナギの拳がぶつかる直前、間に1人の男が割り込んで拳を掴みやがった!こいつは…紅き翼の。つかマジかよ…俺様とナギの間に割り込んだだけでなく俺様達の拳を受け止めやがっただと?
「リョウ…!」
「こっからは俺がやる」
「…チッ!」
ナギの野郎は下がりやがった。奴は俺の拳を離す。それと同時に俺様はちょっと下がる。こいつは…え〜と、創神リョウ。
能力、弱点不明。ナギと同等かそれ以下か。
「さて…悪いがこっからは俺が相手だ」
「へっ!てめえは強いのか?」
「…俺はナギのように無駄はしない。すぐにすませる」
「ハッ!やってみな!」
楽しみだ!こいつはどれほどの…!
「…」
「!」
「フッ!」
な!?一瞬で懐にだと!?この俺様でも、見切れないほどの!ッ゙ッ゙!!ぐぼぉっ!ば、ばかな…この、一撃…ナギのより、倍以上に強え……
「お前の実力は把握したからな。一撃で沈んでよかったぜ」
く…そ…
………ハッ!こ、ここは…どうやら紅き翼の奴等に介抱されてたようだ。チクショウ!敵に…ナギにリョウか。この2人は覚えたぜ!次は必ずぶちのめしてやる!覚えてやがれーっ!!
「…サワガシイ」
「そうだなアスナ」
3人称SIDE
リョウ達がラカンとの出会いから数日後、何度かラカンと戦っている内にラカンは紅き翼の仲間入りをした。他にも“ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ”とその弟子2人“タカミチ・T・高畑”と“クルト・ゲーデル”が仲間になった。
紅き翼はさらに有名になり何人かには二つ名が付いた。ただ、リョウだけは納得していなかった。
「なんだよ【究極王(アルティメットキング)】とか【超魔戦騎】とか中二病かよ。二つ名とかいらねえよマジで」
そんな中、紅き翼は連合と帝国の重要な戦場に来ることになった。連合が紅き翼の力が必要になったようだ。紅き翼は最前線で戦うよう依頼された。
上層部は共倒れを望んでいるようだが、紅き翼は超実力者ばかり。共倒れどころか一方的に圧倒していた。
「ヒャッハーッ!おいお前ら!誰が一番多く倒すか勝負しようぜ!」
「一番少ない奴は?」
「全員に飯おごるで!」
「乗った!」
「やる気を出すしかないのぅ」
「あはは…」
「こいつらは…全く」
「ま、誰が最下位かは容易にわかるがな」
「リョウ!今、俺かガトウを見たな!俺達のどちらかだと思ってやがるな!」
「だとしたらここで覆してやらないとな!」
全員がやる気を出して個人勝手に敵を蹴散らしていく。リョウも素早くなおかつ広域魔法で敵をどんどん倒していく。
圧倒的実力差に敵は逃亡を開始していた。そんな時、光の奔流が上空から降ってきた。リョウは下がって躱す。
「よく躱したな!どうみてもモブそうな奴がよ!だが…この帝国の英雄“クラオロルド”様が来たからには!キサマらは全員だぁ!」
どうやら転生者のようだ。リョウはため息を吐いて俯く。
「転生者ってのはまともなのがこんなに少ないのかよ」
〔今さらですよ。だいたいあの少年のようなのが珍しいのです。マスターもですけど〕