ハイスクールD×SKL

□第一話 出会うべき出会い
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駒王学園
元は女子高であったが最近になって共学になった学園である。その為、数は少ないが男子生徒もいる。
そんな学園にイッセーは入学して現在二年生である。当初は入る気はなく、そこらへんの学校でよかった。
しかし、この学園から感じる気配に察し入学をした。入学すれば何らかのアプローチやアクションが起こると思ったからだ。
だが何も起きず一年が過ぎてしまったのだ。あまりの拍子抜けにイッセーは少し落胆した。そんなイッセーは今、少しイラつき機嫌が悪かった。

「ようイッセー!これを見ろ!」

「なんと昨日発売したばっかりのエロゲーだ!その名も【凌辱地獄 〜絶対に寝かさねえぜ雌奴隷共〜】だぶらっ!」

突然イッセーに話しかけてきた2人組に両拳を顔面に殴り付ける。2人組の名は松田と元浜。黙っていればそこそこ人気がでそうなのに行動をし口を開けばただ下がりどころか嫌悪される。
理由は至極簡単。この2人が会話するのは大概エロ話だからだ。しかも行動は覗きと絵に書いたようなエロの権化そのものである。
そんな2人がイッセーと知り合ったのは中学の頃である。イッセーはその頃から知られる不良である。喧嘩がめっちゃ強く負け無し、加えてサボり魔であり授業中は屋上や隠れ場所で昼寝、たとえでても教科書で隠して寝るなどやりたい放題である。
そんなサボり魔だが頭は意外に良く切れる。成績も常に上位でありそれは今でも変わらず先生達も怒るに怒れないのだ。
過去に1人の先生がイッセーに説教しようとしたが睨みというか凄み一つで黙ってしまった。そんな人物だとしらずにこの2人は話しかけてきたのだ。
もちろん真実を知り現状を知った2人は恐怖した。まさか話しかけた人物がヤバいとは思わなかったからだ。
しかし、接してるうちにその感覚は麻痺して普通に話せるようになった。いまではこの2人はイッセーの金魚のフンと呼ばれるようになったのだ。

「黙れてめえら!口ひらくな。ぶっ殺すぞ」

「す、すみません!」

「だ、だってよぉ…最新作だぜ!しかも前評判も最高だしやらなきゃソンだぜ!」

「うっせぇ。俺はまだ眠みいんだ。駄弁るなら2人だけで駄弁れ。俺から離れてな」

イッセーはそう言うとまた寝息を発てて寝た。その光景を見ていた女子達はキャーイヤーとか相変わらずあの2人キモーイとかイッセー君を毒さないでーとかそんな声が聞こえてきた。
そんな女子達に2人は脳内で犯すぞと吠えたら女子達は一目散にこの教室から出ていった。

「畜生…なんでこんな奴がモテるんだよー!俺達のほうがよっぽどモテてハーレムを作れるはずなのにぃ!」

「全くだ!こんな野蛮で女子をないがしろにして凶暴な男が毎回毎回告白されるんだよぉ!」

この2人が言うようにイッセーはとにかくモテるのだ。イッセーは猪突猛進で唯我独尊で大胆不敵で喧嘩上等で凶悪面で粗暴でとまさに野蛮なザ、不良である。
しかしそんな肉食系であるイッセーにとにかく女子達は好意を抱き告白をする。しかも同年代だけでなく年下の中学生から年上の先輩まで。
しかも付き合ってデートの経験もあり、性経験もあり豊富。それでいて別れてもなぜか別れられた女子達はさらにイッセーに恋をし、女子力を磨くのだ。
そんなハーレムを地でいくイッセーに男子達は嫉妬する。憎しみで人を殺せたらと思うが相手はあのザ、不良。喧嘩を売ろうとしても返り討ちが落ちである。
そんなわけで今日も2人はトボトボと教室から出ていくのであった。
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