ハイスクールD×SKL
□第二話 日常から非日常へ
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レイナーレに襲われた次の日の朝、イッセーはいつもどおり目覚ましで目を覚ます。いつもどおりの行動してから学校へと登校した。
放課後になりいつもどおり帰宅準備を開始しながらいろいろと考えていた。まず思った事は天野夕麻ことレイナーレ。
二日前のことだからあのエロ2人からなにか言ってきてもおかしくなかったのだが何事もなくエロ話をしてきた。
もちろん何時ものようにイッセーは2人を殴ったが。そして校門で告白してきたのになんの話題もない。
『おそらく記憶操作されてんだろうな。最初はあの雑魚堕天使かと思ったがあんな雑魚がんな芸当をできるわけないよな!だとすればリアス・グレモリーか。しかしこの人数に1人では無理だな。だったらもう1人“ソーナ・シトリー”もか』
イッセーは切れる頭で記憶操作した犯人を瞬時に気付いた。ソーナ・シトリー…彼女はこの学園の生徒会会長でありリアスと同じ純潔にして上級悪魔である。
そしてシトリー家で現魔王がいる。この学園では“支取蒼那(しとりそうな)”と名乗っている。
夜、コンビニで飲み物と菓子を買ったイッセーは昨日起こった公園に向っていた。到着すると破壊されたはずのベンチが綺麗に修復されていた。
そんなベンチにドカッと座り、ジュースを飲みながら菓子を食べる。まるでなにかを待つかのように。
『こういうのはまた犯人が現場に現れると思ってここに来たんだが、やっぱそう簡単にはいかねぇか。いや、そうでもねぇか!』
イッセーは堕天使の気配を感じて立ち上がる。そこに現れたのは昨日自身に不意打ちを仕掛けた堕天使ドーナシークだった。
「まさか昨日の今日でまたここに現れるとは人間とはよほど愚かでバカのようだな!」
ドーナシークはイッセーをバカにするような物言いで見下した。しかしイッセーはそんな声を右耳から左耳へと流し無視する。
そんなイッセーを見てドーナシークはブルブルと震えて怒る。
「このっ!人間ごときがっ!!」
ドーナシークは光の槍を投げる。イッセーはのけ反らすだけで躱す。そのままイッセーはドーナシークに接近した。
「オラアッ!」
「グハァッ!」
ドーナシークはイッセーが光の槍を避けたのに驚いていたらいつの間にか接近されていて両手にポケットをいれたまま腹に蹴りをいれられた。
少し吹き飛び腹を抑えて膝をつく。有り得ないほどの激痛に苦しむがそれ以上にフツフツと怒りが込み上げてきた。
「お、おのれぇ!たかが…たかが人間が我ら至高の堕天使に蹴りをぉぉっ!!」
「へぇ…堪えたかオッさん。なら、もうちっと痛め付けてもいいよな?」
イッセーはポケットにいれながら何時でも飛び出せる構えを取る。ドーナシークは先ほどよりも強力な光の槍をだす。
ドーナシークに緊張がはしるなか、また入り口付近に魔方陣が出現する。そこから現れたのはリアスと3人の眷属である。
3人の眷属は全員イッセーも知ってる人物であった。
「私の領地で勝手な振る舞いは止めていただけないかしら?ここは我がグレモリー家の領地。墜ちた天使さん、さっさと引き上げてくれないかしら?」
「…チッ!紅い髪、グレモリー家の者か。まあいい、お初にお目にかかる。我が名はドーナシーク。再び会うことがないことを願おう」
ドーナシークは紳士の真似事をしながら撤退していった。撤退したのを確認してイッセーも帰ろうかとする。
「待ちなさい」
「…んだ?」
そうはいかずリアスがイッセーに声をかけてきた。呼び止められて嫌そうな声をだす。
「兵藤一誠よね。噂はかねがね聞いてるわ」
「そういうアンタは学園の二大お姉様の1人、リアス・グレモリーだろ。そんなアンタがこの下賤な俺に何の用だ?」
「貴方に聞きたいことや話したいことがあるの。明日、使いの者を寄越すわ。よろしいかしら?」
「ん、ああ構わねえぜ」
そう答えたあと、リアス達は魔方陣から消えた。イッセーはすぐに家に帰った。