ハイスクールD×SKL
□第五話 知られた正体
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夜、イッセーは教会近くの木々の間を歩いていた。もうすぐで到着するという所で気配を二つ感じる。
そっちに向かうと木々と多い茂る雑草の中に隠れている木場と小猫を発見した。
「なにしてんだてめえ等」
「っ!?イッセー君か。驚かさないでよ。それにしてもすごいね。全く気配を感じなかったよ」
「それより質問に答えろ。なにしてる」
「……堕天使の討伐」
木場から詳しく聞くと昨晩のことで堕天使が領地に不法侵入したことがわかり、それの討伐に乗り出したそうだ。リアスと朱乃は別行動を取ってるようだ。
「イッセー君は?」
「堕天使どもを滅ぼしにな」
「僕達と同じ目的だね。ならここは協力しよう。正直僕達2人だけじゃあ厳しいと思ってたからね」
「すきにしろ。ただし、俺の邪魔はすんなよ。あのクソアマ堕天使をぶっ殺すのは俺だからな!」
「わかったよ」
木場は苦笑しながら答え、小猫はだんまり。木場は教会の見取り図をイッセーに見せる。
「これがこの教会の見取り図だよ。見ないのかい?」
「んなの見る必要はねぇ」
「…どうして?」
「こういう二階とかない建物は大抵どっかに地下に通じる階段があるんだよ。常識だ常識!」
イッセーの回答に木場は苦笑し、小猫は納得する。よくよく考えればそう考えるのが妥当なのだ。イッセーの頭のキレに驚く。
「よし、行くぞ!」
「行くぞってどうするの?」
「どっかから侵入するの?」
「なに言ってんだてめえ等は?」
イッセーはバカかてめえ等とした顔で木場と小猫を見る。イッセーは木々から出て扉の前まで移動する。木場と小猫もイッセーの後を追うように後ろに付いて行く。
「んなもん…こうするに決まってんだろうっが!!」
イッセーは扉に思いっきり蹴りを入れて扉をぶち破った。その光景と行動にさすがの木場と小猫はポカンとした表情になった。