ハイスクールD×SKL

□第八話 修行
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イッセーはリアス達と別荘で修行をすることになった。実際はリアス達のみでイッセーはただ指導のみ。
もっともイッセーはその気はないが暇つぶし程度でしかない。全員、学園の体操服に着替えてストレッチをする。

「んじゃ。まずはてめえらの実力を改めて見させてもらうぜ。タイマンでな。まずは誰からだ?」

「わかったわ。まずは祐斗!アナタからよ!」

「わかりました部長」

木場が最初に前に出て剣を出す。木場の顔は笑っている。

「君とは戦って見たかったよ。僕の剣がどこまで通用するかな?」

「ほざいてな。ちっとぁ魅せてみな」

イッセーがそう言うと牙斬刀を出して肩に担ぐ。

「おらこいよ。俺に使わせてみろよ」

「フフッ……いくよっ!」

木場は腰を落として一気にイッセーの懐に入る。最初っから最高速度で近付き剣を振り下ろす。

「!」

「初めてみた時よりも速えな。だがまだ俺には遅えよ」

イッセーはただ横にずれるだけで躱す。木場は不意打ちに近い初撃を躱されて驚くがすぐさま斬撃を繰り出す。
連続の斬撃と突きを繰り出すがイッセーは全て躱していく。イッセーはただただ躱すだけで反撃もしない。
それに木場が少し苛立つ。

「なぜ攻撃をしないんだい?」

「ハッ!攻撃してほしけりゃあもうちょっとマシな攻撃をしてこいよ!こんなんじゃつまんねえぞ」

「そうか。……ならば!」

木場は距離を取り、剣を消す。すると違う剣が現れた。アーシアは驚き、イッセーは目を細める。

「ハッ!」

「!これは…」

木場がその場で剣を振るうと氷が現れてイッセーに迫り凍らせる。避けることも吹き飛ばすこともできたがイッセーはあえてわざと受けた。
確認した木場はまた剣を消してまた新たな剣を出す。今度は炎を纏った剣。

「これで決めてみせる!でやあああっ!」

「……ハアアッ!!」

「ッ!クッ!」

木場は炎を纏わせた剣で凍ったイッセーに攻撃を仕掛ける。だが、イッセーは氷を砕き牙斬刀を軽く振るう。
軽く振るった牙斬刀は木場を剣を炎ごと容易く折る。木場は急いで距離を取り剣を出す。イッセーはまた牙斬刀を肩に担ぐ。

「複数の剣を作り出す。それがてめえの神器か木場」

「そう“魔剣創造(ソード・バース)”これが僕の神器さ」

「おもしれえ神器だ。無限に剣が作れるたぁな。さて…そろそろ終えにするか」

イッセーがそう言うとゆっくりと歩く。木場が横に走るとイッセーも同じ方向に走る。木場は騎士の特性をフルに使うがイッセーとの距離が離れない。
それどころかあっさりと追いつかれて牙斬刀を振るう。木場は防ごうとするがまた折られて吹き飛ばされる。
イッセーは木場に近付き、牙斬刀の先端を顔面近くに出す。

「!……ははっ。僕の負けだよ。ほんとに強いね」

「木場。てめえの速度と剣技はてえしたもんだ。だが、力がまるでねえ。速度とテクニックが同じなら力で決まる。ま、それでも神器ならなんとかなるが、まずは筋力を鍛えろ。そんな力の弱さじゃあ話にならねえからな」

イッセーは意外にも木場にアドバイスをして最初の戦いを終えた。
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