ハイスクールD×SKL

□第八話 修行
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次に出てきたのは小猫。拳にフィンガーグローブを着けて握り締めて構える。

「次は小猫か。なら、こいつは必要ねえな」

「…ナメてるのですか?」

「んなんじゃあねえよ。たまには拳でぶつかるのも悪くはねえってな!」

イッセーが牙斬刀を消したのをみて小猫は機嫌が悪くなるが理由を話すと多少は納得するがまだ機嫌はよくない。

「…いきます!」

そう言うないやな小猫はイッセーに突撃する。小猫は拳を振るう。右左右左左左右とまるでボクシングのような攻撃。
イッセーはそんな攻撃も余裕をもって躱す。ムダもなく最小限に。

「…当たってください」

「ヤダね。当たってほしかったら当ててみな!」

「フッ!」

「甘えな。そらよっ!」

イッセーの挑発にムッとした表情になり小猫は大振りの右ストレートを繰り出す。イッセーはそれを軽々と躱しながら右手首を掴む。
小猫はハッとした表情になり、イッセーはそんな小猫を横投げで投げる。小猫は転がるが急いで体勢を立て直して立ち上がる。

「んじゃ、今度はこっちが攻めてやるよ!」

「速い…!クッ!」

「オラアッ!」

イッセーは右手首を2、3回振って軽くステップをする。そして着地と同時に一気に小猫に接近する。
小猫は驚いたがすぐさま防御を取るが、イッセーは足払いをする。不意打ちをされて小猫は倒れる。
立ち上がろうとするがその前にイッセーが眼前に現れて拳を振るう。イッセーの拳は小猫の顔を横を通り過ぎ地面に大きなひび割れを起こさせる。
素でのこの威力に小猫だけでなくリアス様すらただ黙るしかなかった。

「てめえは確かに攻撃力も高いし防御力に技術も高い。だが防御の使い方が下手だ。そろそろ痛みがくるんじゃねえか?」

「なにが…ッ゙!」

小猫の脇腹に鈍い痛みが走った。小さなダメージだが痛みは強い。

「戦車の特性を最大限に利用するのは間違ない。だが、それは鎧を纏ってたり屈強な奴が持って本当に最大限に発動する。小猫。てめえは小柄でどっちか言うと身軽に動いて高い攻撃をするタイプ。戦車なのにあまりにもアンバランスだ。だから今後は受けるより避けるを中心に鍛えろ。避けれる攻撃は避けろ。無駄に受けるな。いいな。この合宿ではそれを重点的にする」

「……ん。わかった」
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