ハイスクールD×SKL
□第十六話 おかしな参観日
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もう夏になり暑くなる。そんなある日、イッセーはある人物に呼び出されて高級マンションに来ていた。
「おお来たか!ま、入れよ!ちょうどいいぜ。ゲームの対戦相手を探してたんだ。お前、ゲームできんの?」
「ご多分に洩れずにな。それよりも…なんでてめえがここにいて俺を呼んだのか答えやがれクソ総督!」
リョウをこのマンションに呼んだのは堕天使の総督のアサゼル。見た目は渋めのオッサンだが、性格は軽薄でとても大将だとは思えない。
しかし、魔力はコカビエルなどとは比べ物にならないほど。アサゼルはニヤニヤと笑う。
「まあ話はゲームしながらな」
イッセーとアサゼルはリビングに行き、格ゲーをする。イッセーはかなり格ゲーをやりこんでおりかなり上手い。
アサゼルはまだ初心者だが、基礎はしっかり覚えているのでなかなか食い付いている。
「んで、話は…」
「ああ…コカビエルの件。アレは悪かったな。俺の監督不届きだ。まさかあんな大事になるとはな」
「お前の不届きは今さらだろ。んで、本題は?」
イッセーの辛辣な言葉にアサゼルは苦笑いするしかない。実は三勢力の中でイッセーにケンカを売ってきてるのは堕天使である。
悪魔も多いが、それ以上に堕天使がダントツである。
「全くこいつは…ま、いいか。実はな。てめえの通う学校でな三勢力の会議が行われんだ」
「…ほぉ。そいつはなかなか」
イッセーはニヤリと笑う。まさか駒王学園に三勢力が揃うとは思わなかったようだ。それ以上にそれはつまり獲物が沢山掛かるということだ。
三勢力を気に入らない奴等など五万といる。それを餌に自分が楽しめると思うと…と、イッセーは獰猛な笑みを見せる。
「んで、俺はその妨害する奴等を潰せばいいんだろ?」
「ああ…おそらく奴等が来るだろう。どの種族かはわからんが」
「禍の団(カオス・ブリゲード)か」
「なんだよ!知ってんのか!」
「名前だけな。詳しくは知らん。だが…ちったぁ楽しめそうだな」
イッセーの笑みにアサゼルはなにかが起こりそうな予感がした。その間にイッセーはアサゼルに勝っていた。
「あ!ちくしょう!やっぱ強いな!ゲームでもよ!あ、そうそう忘れてた。お前、白龍皇に会っただろ?」
「ああ…」
「どうだ?」
「…ま、将来楽しみな奴だ」
イッセーはそれだけ言うとゲームに集中する。