究極伝クロスゾーンスーパーZ
□第1話 まさか始めっからこの飛ばしっぷりでいいんすか!?いいのだ!
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同時刻、銀時達とはまた別の場所に穣太郎が倒れていた。穣太郎はゆっくりと起き上がる。
「ぬぅっ…つっ、いったい…なんだったんだ今のは?突然光に包まれたと思ったら」
穣太郎は起き上がりズボンや学生服に付いた埃をはたきながら辺りを見渡す。
「町並みは日本の何処かだな。しかし…なぜ夜なんだ?まだ昼頃のはず」
穣太郎が上を見上げると満天の星空が映される。穣太郎は現状を理解しようと頭を動かしてるとなにやら物音が聞こえてきた。聞こえてきた方向に顔を向けると夜で見えづらいが何かが倒れて蠢いていた。
「ジジイか?おいジジイ、しっかりし、ろ…」
穣太郎はジョセフだと思い声をかけるが途中で止める。少しずつ見えてきて月明りでよく見えるようになった。それは穣太郎が知るジョセフではなかった。穣太郎より年上の若い男。穣太郎は警戒するが、なぜか敵意を出さない。まるで心の中でこの男を知ってるかのように。男は目を覚まして頭を振りながら起き上がる。
「つぅっ、ててっ…いったいなにが…ん?おお穣太郎!お前もここにいたのか!」
「てめえ…いったい、何者だ?なぜ俺の名を知っている」
「ん?急になにおかしな事をいってやがる。俺はキサマの祖父、ジョセフ・ジョースターだぞ!ん?なんだ?声が…」
「なん、だと?ジジイだと?」
穣太郎は驚愕した。まさか目の前の男が祖父だとは思わなかった。
「なにをそんなに驚いてるんだ?確かに俺はジョセフだぞ?しかし、変だな?声が…まるで若い頃の俺のようだな。それに身体も言葉遣いも…ん?」
ジョセフは自分の声に身体に言葉遣いに違和感を感じて辺りを見渡す。その目に歩道のミラーがあるのを発見して自分の姿が映し出された。その自分の姿に驚愕した。穣太郎以上に。
「な、なんじゃああこりゃあああ!?お、俺!?若返ってやがるううう!?」
「ま、まじでジジイなのか?なんで若返ってやがんだ」
「ん?ん〜?さあな。多分先ほどの光と関係あるかも知れねえな。それよりも穣太郎どうだ?若い頃の俺は?お前よりもハンサムだろ?」
「ケッ…」
ジョセフは顎に手を当てて思案するが、結局は分からずじまい。なのに当の本人はあっけからんに穣太郎に自分の容姿を自画自賛する。そんなジョセフに穣太郎は知ったこっちゃないと掃き捨てる。
「それにしてもここは何処だろうな?日本にしては少し進んだ感じだし。おい穣太郎、ここはどこらへんなんだ?」
「俺が知る分けないだろ。てめえだってアメリカの全てを知るわけでないように俺も日本の全てを知るわけねえんだよ」
「そうか…ッ!」
「これは…!?」
「近くで誰か戦ってんのか?こんな町のど真ん中でよ!?」
「どうする?ジジイ」
轟音と地響きに2人はした方向に向ける。穣太郎はどうするかとジョセフに問う。ジョセフは少し思案したあとすぐに結論をだした。
「行くぞ穣太郎!もしかしたらなにか情報が手に入るかも知れねえ!それによ、なんだか面白い事が起こりそうじゃん?」
「フン…」
「よっしゃ!付いて来い穣太郎!」
「やれやれ…中身はジジイだが、チャラけた感じはさらにかよ。どうやら若返ったせいで性格もその当時のになってきてんだな」
「おい穣太郎!一つ言っておかないことがある!人前で俺をジジイと呼ぶな!ジョセフと呼びな!」
「やれやれ…ジジイはジジイだろ」
「だからジジイはやめろ!」
「やれやれ…」
穣太郎とジョセフは現場へと急行した。そこで待つ新たな出会いに。