究極伝クロスゾーンスーパーZ

□第4話 やっと登場もう1人の魔法少女だけどちょっぴりしか出番ないよ
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勝利した士郎のチームは翠屋でご馳走になる。もちろんなのは達も。なのは達はテラスにて昼食をいただく。リョウだけはこのあと用事があるといい先に帰った。銀時と神楽は一心不乱に自身の好物を堪能していてなのは達は楽しそうに話を弾ませていた。そんな時になのはが少し視線をずらすと1人の少年がある物をポケットに入れるのを見た。それは間違なくジュエルシードである。

なのは(ジュエルシード!?でも、気のせいだよね。きっと似たようなものだよ。うん)

なのははそれをスルーした。それがいけなかった。この時に行っていれば…なのは達は部屋に戻りいつも通りグウタラをしていたら突然ジュエルシードの反応がした。その時になのははまさかと思い急いで外に出てデバイス、レイジングハートを起動させて飛ぶ。近くのビルの屋上に着地して見渡すとそこに映るは大惨事な町並み。巨大な樹が中心に立ち、枝が町を破壊していた。

なのは「そ、そんな…これ…」

ユーノ「これは、人が発動させてしまったんだ。恐らくジュエルシードが人の願いを発動させてこのようになったんだ。どんな願いかはわからないけど」

なのはは茫然としながらも町を見る。破壊されたビルや建物、車などもあるが人の被害はない。それでもなのはにとっては衝撃的すぎた。

なのは「私の…私のせいで?」

ユーノ「なのは?」

新八「なのはちゃん、どういうことだい?」

なのははこれを発動させてしまったのが士郎のサッカーチームの少年でジュエルシードを持ってるのを見たが見間違いだと思い放っておいたことを。

なのは「だから、私…」

ユーノ「なのはのせいじゃないよ。仕方ないよジュエルシードは普通はただの宝石だし」

新八「ユーノ君の言う通りだよ。なのはちゃんは悪くない」

銀時「違うな。悪いのはなのは、お前だ」

なのは「え?」

なのはの意気消沈をユーノと新八がなのはは悪くないと言い聞かせるが、銀時が逆になのはが悪いと諭す。

新八「ちょおおっ!銀さん!なに言ってんですか!どう見てもなのはちゃんが悪いわけじゃ!」

銀時「新八、てめえなになのはを甘やかす気だ。てめえみてえな半人前が一丁前みたいな真似事してんじゃねえ」

新八「ぎ、銀さん?」

銀時「なのは、なんでその時に聞かなかった。なんで調べなかった」

なのは「そ、それは…間違えたらどうしようかと」

銀時「んなの言い訳にもならねえよ。もし違ってもそれですむ話なのによ。いいか?てめえは力を持った。力を持ったからにはそれに対する義務や責任を持たなきゃならねえ」

なのは「…」

銀時「大方疲れたから休みとでも思ってたんだろ?確かに休むのは大事だぜ?だがな、目の前にジュエルシードがあったなら休みだから封印しないなんて選択肢はないんだぜ?やると決めたなら覚悟を持ってやれ。じゃなきゃこんな風になる。わかったな?」

なのは「…はい、なの」

銀時はシリアスな雰囲気でなのはをさらに諭す。さすがは元攘夷志士、戦争に慣れている。戦争では合図もなければルールもない。殺るか殺られるか。闇討ちや夜襲奇襲など当たり前。だからこそ銀時の言葉には重みがあった。

銀時「出ちまったもんはしょうがねえ。とりあえずアレをなんとかして封印しねえとな」

神楽「新八、銀ちゃんなんかおかしいネ。悪い物でも食べたアルカ?」

新八「銀さん…普段もこうだったら僕も何も言わないのに」

銀時「聞こえてるよ君達!銀さんはやる時はやるんだ。やらない時はグウタラするんだ!緩急の付け方が上手いんだ」

なのは「封印…やってみます!」

なのははユーノがかなり驚く方法で封印したなんと初めて探索魔法、サーチャーを使って封印場所を発見して砲撃型の封印魔法で封印した。夕方になり、被害をなかったことにしてどうにかことなきを得たが、なのはの心には深く刻み込まれた。

なのは「銀さん…私、もう逃げない。絶対ジュエルシードを全部封印するの!もうこんなこと起きないように!」

銀時「そっか、頑張れよ。なのは」

なのはの決意に銀時はなのはの頭を撫でる。なのはは嬉しそうに顔を赤らめる。
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