究極伝クロスゾーンスーパーZ

□第五話 温泉では男湯は極楽が女湯は危険な香りが出る
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金髪の少女との初邂逅から数日が経ったある日、その日になのは達はみんなを連れて温泉街に旅行しに行くことになった。かなりの大人数なのだがメリオの両親が金持ちだったので何人かの執事と車を用意してくれた。

なのは「えへへ…」

銀時「どうしたなのは?やけに気分がいいじゃねえか。まあ俺達も気分いいがな。温泉旅行だもんな」

なのは「はい!」

新八「まさか僕達まで温泉に参加できるなんて」

神楽「ほんとだヨ。これも日頃の頑張りのおかげだヨ」

銀時「まあ、あれだけ頑張ればな」

なのは「にゃはは…」

全員がワクワクしながら話をする。特に神楽は今にもハッチャけそうな勢いだ。なにしろこの数日、桃子のスパルタにヒドく参っていたからだ。それに知る者達は苦笑いするのみ。

リョウ「温泉か…ゆっくり浸かれるといいがな」

リョウは何事もなくゆっくり浸かれることを祈る。なにしろこのメンツに加えてあの少女の所にいる者達が来るのを考えると絶対に騒がしくなる。できればそれは避けたいと祈る。

メリオ「皆さんと温泉なんて楽しめますね」

メリオは純粋に楽しみだった。メリオはなのは達と関わりたくないと思っていたのに関わるしかなかった。しかし、それが意外にも楽しめてるので悪くないのだ。

銀時「それにしてもよ、兄ちゃんはなんであんなに殺気を出すのかねぇ?知らねえ?」

新八「知りませんよ。つか僕はさっきから怖くて仕方ないんですが」

神楽「だから駄眼鏡アル。この程度の殺気に怯えてなにが侍アルカ」

新八「てめえに侍の何たるかを言われたくねえよ!」

なのは「にゃ、にゃはは…」

銀時は車に乗ってから恭也から殺気がくるのを感じていた。しかもなのはがくっつくと殺気が強くなる。その余波で新八にもきて新八は震えている。銀時はそもそも慣れてるので効いていない。逆になんでこうも殺気をだされてるのかがわからないのだ。

桃子「うふふ…やっぱり読み通りだわ。なのはったらあんな大胆に。ほんとにもらってもらおうかしら?」

士郎「桃子…さすがに歳の差がある。20以上ある差はなんとも」

桃子「あらなに言ってるの?今時歳の差恋愛なんて不思議じゃないわよ。それがなのはが望んでるのなら応援するのが親の役目よ」

士郎「それはそうだが、むむむっ…」

桃子はなのはの銀時に対する好意を微笑ましく見つめる。士郎はさすがに歳の差が離れてると言うが大黒柱の桃子に敵うはずもない。あっさり屈してしまう。恭也の殺気は恋人である忍にツッコミをいれられるまで続いた。車で移動して1時間ちょっと、ようやく旅館に到着。リョウ達は荷物を持って部屋に案内される。夫婦や恋人は一緒、他は男女別々の部屋に案内してもらう。全員荷造りを完了させてまず温泉を堪能しに移動する。男湯女湯別れようとするがユーノが騒ぎ始める。

銀時「あん?ユーノの奴どった?なんか慌ててよ」

美由希「もうどうしたのユーノ君。ユーノ君はこっちだよ」

ユーノ〔誰か助けて〜!〕

ユーノは女湯に行かされようとしていた。ユーノは男の子である。念話で応援を頼むが銀時達には念話は届かない。このまま女湯に直行し、未来で淫獣扱いされる結末を待つしかないのか?いや、聞こえた者がいた。

リョウ「ユーノはこっちで預かる。こいつはオスだぞ」

美由希「えぇ〜。ユーノ君だってこっちのほうがいいよね?」

リョウ「いやどう見ても怯えてるよ。こっちに来たら落ち着いたしあきらめろ」

桃子「そうよ美由希。諦めなさい」

美由希「は〜い」

ユーノはどうにか淫獣扱いされる定めから逃れることができた。
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