究極伝クロスゾーンスーパーZ

□第7話 やっと別陣営の話ができるけどそこまで長くはならないんだよな。ライバルなのに
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フェイト達はこの地球で拠点にしているマンションでゆっくりしていた。先ほどまで温泉でゆったりしていたのにライバルや仲間達との再開により長くは休んではいられなかった。そんな中、フェイトは彼等を特にシーザーを見つめていた。彼女は考えていた。彼等との出会いが今の自分にどれだけ影響を与えられてるかと。少し語ろう。この出会いを。フェイトと彼等のを。それは、数ヶ月前まで溯る。








最初に出会ったのはシーザーであった。フェイトとアルフの拠点、時の庭園にて生命反応があった。随分衰弱していたが、不法侵入者のようだ。フェイトとアルフは生命反応があった場所に向かうとそこにいたのはシーザーであった。しかも血まみれで重傷。死にかけであった。放っておくことができないフェイトはアルフにシーザーを抱えてもらって治療することにした。2人ともそんな経験がないため四苦八苦しながらも何とか包帯を巻くことはできた。数時間眠ったままだったシーザーも目を覚ます。

シーザー「ぅっ…ぅんんっ」

フェイト「あ…目を覚ました」

シーザー「…ッ、ここは…?俺は…死んだはず、瓦礫の下敷きになって…なぜ?」

フェイト「あの…大丈夫ですか?」

シーザー「…すまない小さなレディ、この包帯は君が巻いてくれたのかい?ありがとう。早速で悪いがここはどこだい?見たことないとこだが」

フェイト「あっと…ここは」

アルフ「目を覚ましたってほんとかい?フェイト」

フェイト「あ、アルフ」

シーザーはフェイトから礼を言った後ここの場所を聞く。実は結構混乱してるが表情に出さずに気丈を振る舞う。そこにアルフが入ってくる。そしてシーザーを見て威嚇して睨み付ける。

アルフ「目を覚ましたのなら聞かせてもらおうかい。アンタは魔導師かい?どうやってここにやってきた?んでなんで血まみれだったんだい?」

シーザー「マ、ドウシ?なんだそれは?それにここと言われてもここはどこだい?レディ」

アルフ「どこって、ここは時の庭園だよ!」

シーザー「時の、庭園?どこの国にあるんだい?」

アルフ「国じゃないよ!次元空間を移動する。要塞みたいなもんさ!」

シーザー「じげんくうかん…?さっぱりわからない。そもそもここは…」

アルフ「アンタ、なんも分からないのかい?」
〔こいつ、嘘を吐いてんじゃないのかい?こんな所に不法侵入しといて〕

フェイト〔でも、この人から魔力は感じないよ。それだけじゃなくてこんなにケガしてたんだよ。きっと事情が〕

アルフ〔フェイトは甘いよ!こんなキザそうな男、いいよ!私が化けの皮を剥してやる!〕

アルフはシーザーに質問をするがシーザーにはちんぷんかんぷんなことばかり。答えられるわけはない。ここまで聞けばシーザーは何らか事情があるくらいわかる。しかし、アルフはそうは見えずシーザーに攻撃をしようとしていた。

フェイト「アルフ!」

アルフ「はあああっ!!」

シーザー「なっ!?クッ!」

シーザーは痛む傷を堪えながらアルフの爪を躱す。

アルフ「躱せるとはその痛みはフェイクかい!やっぱアンタは魔導師だね!」

シーザー「いきなり攻撃なんてなにか失礼なことをしたかい?美しいレディ。いきなりで傷口が少し開いてしまったよ。できればわけを聞きたいのだが」

アルフ「いつまですっとぼける気かい!こっちはネタが上がってんだ!アンタが管理局の人間だってことくらい!」

シーザー「ふむ…すまない小さなレディ。どうやらこのレディは勘違いをしてるようだ。そちらから説明を…」

アルフ「問答無用!!」
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