究極伝クロスゾーンスーパーZ
□第7話 やっと別陣営の話ができるけどそこまで長くはならないんだよな。ライバルなのに
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シーザーはフェイトに話を求めるが、アルフが殴りかかる。シーザーは痛みで動きが鈍くなり躱せないと判断して腕をクロスにして防御する。
シーザー「ぐあっ!」
アルフ「どうだい!アンタなんかフェイトが相手する必要なんかないよ!アタシ一人で片付けてやる!」
フェイト「アルフ…少しは話を」
アルフ「フェイトは下がってな。危険だから」
シーザーはアルフのパンチに耐えきれず吹っ飛ばされる。壁に激突して呼吸を整える。壁には傷口が開いたので血がこびりつく。フェイトはアルフを落ち着かせようとするが聞く耳もたずである。
シーザー「グッ…!美しいレディを攻撃するのはイタリア人として恥ずべき行為だが、やむを得ないな!できれば傷付けずにしよう!」
アルフ「ハッ!やっと本性を表したね!傷付けずにとは随分ナメた台詞を言うね!後悔しな!」
シーザーは闘う意思を見せるとアルフは魔力を込めた拳を作る。シーザーは動じもせず、静かに呼吸をする。
シーザー「コオォォ…!!」
フェイト(な、なにアレ?体が光ってる!それに…)
アルフ「な、なんだいそりゃ!?魔法!?いや違う!いったい!」
シーザー「はあああっ!!」
シーザーの体が光るのをフェイトとアルフは驚いた。魔力なんか感じないのに。シーザーは両手を添えてゆっくりと離していく。すると手からシャボン玉ができる。シーザーの手袋にはシャボンのできる液体が付いているのだ。それを波紋で作ったのだ。
シーザー「くらえっ!シャボンランチャー!!」
アルフ「シャボン玉?ガキの遊びじゃないんだよ!」
フェイト「アルフ!」
アルフ「うっ!うあああ!」
シーザーは必殺のシャボンランチャーを放つ。アルフはそれをこけおどしと高をくくる。しかし、シャボンを伝わって波紋をくらい痛みを感じる。しかし、シーザーはかなり手加減のシャボンランチャーをした。その気なら殺してしまうからだ。
シーザー「さらに!おおおっっ!!」
アルフ「なっ!なんだいこりゃ!?や、破れない!」
シーザー「波紋入りのシャボンの檻だ。そこでしばらく頭を冷やしておとなしくしていてくれ」
シーザーはシャボンの檻でアルフを閉じ込める。アルフは破ろうと殴るが破れない。シーザーはそれに呼吸を整えて改めてフェイトを見る。
シーザー「さて、小さなレディ。改めて話を聞きたい。が、その前に包帯はないかい?また少し傷口が開いてしまってね」
フェイト「は、はい!すぐに用意します!あと、すみません。アルフが変な勘ぐりをしてしまって」
シーザー「いや、構わないよ。彼女の反応はもっともだ。ただ、少し状況判断能力を養うべきだ」
フェイト「すみません…」
フェイトはシーザーにひたすら平謝りをしたあと薬と包帯を取りに行く。そんなフェイトを見てアルフはバツの悪そうな顔をした。自分はご主人様に迷惑をかけてしまったのだと。薬と包帯を取ってきたフェイトはぎこちない手つきで薬を塗り、包帯を巻く。
シーザー「ん、ありがとう。さて、改めて聞こう。ここはどこで私はどんな状況なのかを」
フェイト「……多分ですけど、貴方は次元漂流者です」
シーザー「じげん、ひょうりゅうしゃ?」
フェイトはシーザーの状況を見てそう判断した。フェイトとシーザーは互いの情報を交換しあった。そして次元漂流者のことも。そうなった理由も。