究極伝クロスゾーンスーパーZ
□第8話 交ざったおかげでいろいろとヤバくパワーアップしてるよ!それは物も同じ
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それは突然だった。なのはとフェイトは戦っていた。なのははフェイトと話をしようと。そのひたむきな一生懸命さにフェイトの心は揺らぎ動く。しかし、アルフの言葉に揺らぎは消えて戦う姿勢を直す。なのはのレイジングハートとフェイトのバルディッシュがぶつかった瞬間にそれは起こった。近くにジュエルシードがあったのが原因だったのであろう。ジュエルシードが二つのぶつかりあう魔力に波長するように青白く輝き、膨大な魔力が放たれた。
なのは「きゃああ!」
フェイト「あああ!」
2人は魔力の衝撃波に吹き飛ばされる。すぐさま体勢を立て直すとジュエルシードが尚も輝きを増して魔力がどんどん上昇していく。
なのは「こ、これって?」
ユーノ「多分、なのはと彼女の魔力に反応してジュエルシードが暴走してるんだ!」
全員『『『『『暴走!!?』』』』』
ジュエルシードはなのはとフェイトの魔力の波長により暴走をしてしまったのだ。ただ魔力が高まるだけならいいが、どう見てもイヤな予感しかしない。
ユーノ「こ、このままだと暴走による魔力の増大でこの地球は次元空間に飲み込まれて押し潰される!」
新八「それってどうなるの!?」
ユーノ「…地球は消滅してしまいます」
全員『『『『『なっっ!!!?』』』』』
ユーノの的確な回答に全員が絶句してしまう。地球が消滅、それだけは何としても避けなければならない。
ユーノ「止めるには封印するしかありません!けど、あんな暴走した魔力では近付いて封印するしか!しかもアレだけの魔力をまともに受けたら!最悪…」
リョウ「なら、誰かが遠距離で魔力を少しでも弱めてから…!おい!」
リョウが指示をだそうとしたら声を荒げる。フェイトがジュエルシードに突っ込んでいったからだ。それだけでフェイトが何をしようとしてるのか即理解した。
ユーノ「ま、まさか…むりやり封印するつもり!?だめだ!あの膨大な魔力を封印するのは1人では無理だ!最悪彼女が!」
なのは「フェイトちゃん!」
フェイトはジュエルシードに近付き、手で掴もうとする。しかし…
メリオ「ぐああああああっっ!!」
フェイト「なっ!?」
いつの間にかメリオがジュエルシードを手に掴む。フェイトは驚く。自分より速く動いてジュエルシードを掴んだのだ。メリオはジュエルシードを封印しようとするが膨大すぎる魔力の暴走に激痛が走る。あまりの激痛に手を放したくなるが必死に激痛に堪えて押さえこもうとする。
なのは「メリオ君!」
ユーノ「なんて無茶を!」
一夏「俺たちも!」
リョウ「待て!」
シュルク「なぜ!?」
リョウ「ここは、2人を見守ろう」
なのはは悲痛の叫びをしてユーノはメリオを悲痛に見つめる。己の無力をかみ締めて。何人かが飛び出そうとするがリョウが止める。メリオは必死にしてるが封印ができない。
メリオ「フェイトちゃん、だったね!お願いだ!僕の掴んだ手に君の手を重ねてくれ!君の魔力を借りたい!封印を手伝ってほしい!」
フェイト「どうして…」
メリオ「君だけでは封印はできないと思ったからだ。それに…君みたいな可愛い娘を傷なんて付けたくなかったから」
フェイト「…」
メリオ「早く…!」
フェイト「わかった」
フェイトはメリオの手を重ねるように手を添える。
メリオ「ううううううううっっ!!!」
フェイト「あああああああっっ!!!」
メリオ・フェイト「「止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ!止まれえええっっ!!」」
2人の叫びを込めた渾身の魔力でジュエルシードの輝きは収まっていく。そして…輝きはなくなり、封印できるようになった。