究極伝クロスゾーンスーパーZ
□第10話 甘党同士のぶつかり!それはともかくシリアスが続くからギャグつくるの大変だ
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クロノの案内により着いた一室。そこはどうやら艦長室のようだ。
クロノ「失礼します艦長。連れて参りました」
????「わかったわ。入れてあげて」
クロノ「はい。すみませんが何人かは僕と一緒に他の方々はここで待っててください」
なのは達は少し話し合いメンバーを決める。なのはとリョウとメリオとユーノは絶対。次に銀時と神楽と新八が。フェイト陣営からはシーザーが。あとは真選組らが同行することに決まった。
クロノ「失礼します」
銀時「こ、これは…」
クロノとともになのは達は艦長室に入る。目に映ったのは和風である。いろんな日本の和が入っている。ただし、ずれてるものも交じってるので違和感バリバリの和風部屋である。
なのは「にゃ、にゃはは…」
リョウ「はぁ…」
メリオ「うわぁ…実物を見ると違和感が半端ないなぁ」
新八「ちょっとぉっ!なんなのこの部屋!和室にしたかったの!?どうみても外国人が間違った日本の和を取り入れたような部屋じゃねえかあああ!!」
銀時「新八、んなの気にするな。いちいちそんなん指摘しても相手は直さねえよ。むしろここは煽てといて内心で馬鹿にしとくんだよ」
新八「いや思いっくそ口にだしてますからあっ!!」
銀時達はこの部屋に対して失礼な感想を述べる。それにクロノは苦笑いをする。緑色の髪をした女性は動じないのか微笑むのみ。
????「あら?近藤さん達と同じことを言うのね。私は変える気はないわよ。これがって自負してるから」
斉藤「チッ、この阿呆が。徹底的にしないとだめなようだな」
????「改めましてようこそアースラへ。私はこの艦の艦長のリンディ・ハラオウンよ」
銀時「は?艦長?この女が俺の予想ではオッさんかジジイだと思ってたんだがな」
銀時の意外だと思う気持ちは誰もが理解する。普通に考えて艦長とはベテランの人で男なのが相場なのだ。だが、女性だと思いもしなかった。なのは達は座り、和菓子や茶をいただく。ユーノはこれまでの顛末を説明する。
リンディ「なるほどね。1人でジュエルシードを。立派だわ」
クロノ「だが同時に無謀すぎる。この場合は管理局に報告するなりしてからのほうがいいのを」
ユーノ「す、すみません」
リンディは立派だと褒めたたえるがクロノは無謀だと切り捨てる。まさに上げて落とすである。ユーノもわかってるのかシュンとする。その時、なのは達は恐るべき光景を目の当たりにする。
リンディ「ふふっ」
なのは「あっ…」
メリオ「なっ!」
リョウ「はぁ…」
リンディが角砂糖を茶の中に入れて混ぜ始めたのだ。茶に砂糖、まさに茶に対する冒涜をリンディはさも当たり前のようにしたのだ。
なのは「ふ、2人とも。見間違いじゃない、よね?」
メリオ「い、いや…僕達の目にもしっかり見えてたよ」
リョウ「…はぁ」
神楽「まさか、銀ちゃんのような存在がいたとハ」
新八「そ、そうだよね。銀さん?」
新八は銀時を見て後悔した。銀時の目はまるで自分に対するチャレンジャーが現われたといった。銀時も同じように角砂糖を茶に入れる。しかも二つ。
リンディ「っ!」
銀時「ふっ」
リンディ「!」
リンディはまさか自分と同じ味覚の人がいるとは思ってなかった。それと同時に負けられないと。リンディはさらに角砂糖を二つ追加する。
銀時「ほぅ」
リンディ(どうかしら?普段は控えてるけどこれが私の全力よ!勝ったわ!)
銀時「ふっ」
リンディ「なっ!?」
銀時は称賛するといった表情でリンディを。リンディは自らの勝利を確信していた。しかし、銀時はさらにその上をいった。なんと角砂糖を茶に零れるくらい淹れたのだ。これにはリンディは絶句して膝をつく。
リンディ「くっ…ま、まさかそこまで。私の甘党力が足らないと」
銀時「なかなかやるが俺は甘党王と呼ばれてんだ。糖尿寸前を舐めるなよ」
リンディ「くっ…!負けたわ。アナタ、名は?」
銀時「坂田銀時だ。銀さんて呼びな」
リンディ「銀さん…次はアナタに勝つわ。そして、私が甘党女王に!」
銀時「ふっ、いつでも受けて立つぜ」
銀時とリンディはガッシと握手を交わす。ここに奇跡の出会いが起こった。2人の甘党対決はこれからなのだ。