創造神の誕生(後) ―魔法世界〜―

□ネギま編 第80話 ネギと小太郎大会へ
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小太郎SIDE



俺とネギは酒場に入る。そこはゴロツキの場やバーテンダー以外はみんな睨んできやがる。ガキやから?違う。その理由は…余所者の大人(…)の俺らを見て威嚇しとんのや。

(それにしても…よぅこんなん持っとったな。この幻惑の薬)

(ほんとは違反なんだけどね。けどこの場合は仕方ないよ。子供のままだとナメられるしね)

(そやったらもっとキリッとした顔をせなあかんで。ただでさえ優男なんやから)

「ムッ」(キリリッ)

俺とネギは大人になれる薬で見た目は大人になっとる。なにしろ顔は世間にバレとるしな。この治安の悪さやったら何されるかわかったもんやない。
なにより子どもより大人ならこういう所に来やすいからな。

「ご注文は?」

「いえ、注文しに来たのではありません。実は…この娘達の中で誰か見た事ありませんか?」

「う〜む…」

「どんな小さなことでも構いません」

ネギは巻き込まれた娘の写真を見せる。指名手配されてないからな。なんでもいいわ。情報が欲しい。

「おい、そこの赤毛の兄ちゃん。ちょっと面貸せ!ぶん殴ってやる!」

「へ?ええぇぇっ!?」

おいおい、何の脈略もなしにハゲのオッさんがネギは喧嘩を吹っ掛けられよった。まさに治安悪いなあ。やっぱ優男の面が悪かったんやな。

「てめえに恨みはねえが気分爽快のため殴られろ!」

「っと。何するんですか!?」

「チッ!うっせえ!てめえのような赤毛野郎を見ると腹が立つんだよ!ムカつくぐらい似てやがってよ!」

「えっと…」(どう考えてもお父さんだよね。なにしたんだろ?)

ハゲのオッさんが誰を勘違いしとんのかしらへんけどネギにめっちゃ殴りかかっとる。けどネギは全部紙一重で躱しとる。

「ぬぅっ!このっ!」

「あの…やめませんか?」

「ふっ!やるじゃないか!しかし!これで終わりだと思うか!本気を見せてやる!」

「わっ!すごい…」

あのオッさん意外とやるなぁ。身体能力を上げる魔法を使ってる。さらに瞬動もなかなかや。さらに無詠唱で魔法の矢を幾つも。

「おおっ!バルカスの野郎マジじゃねえか!」

「バルカスの兄貴!そんな奴ヤっちまえ!」

ほほぅ…あのオッさんこの中で一番強いんか。やけど…

「悪いな!ぶちのめされろ!ぐぼばっ!」

あ…ネギの掌底がオッさんの腹にヒットしてそのまま気絶してもうた。しかも一撃。しかし…少し力入れ過ぎちゃうん?

「あ、あの…すみません。思った以上に強そうだったので少し力を入れ過ぎました」

「顔顔」

「んっ」(キリリッ)

やっぱ力入れ過ぎやな。それにしても弱いわ。リョウの兄ちゃんめっちゃ強いからな。それと比べたらな。

「よくも兄貴を!」

「ヤっちまえ!」

なんや、全員かかってくるんかい。いいで、ヤったるわ!…………………数分後、俺とネギに喧嘩フッかけてきた奴等を全員伸してやった。

「あの…すみません。弁償は必ず」

「いやいや構わないよ。いつものことだったし。それにしても君達強いね。拳闘士かい?」

「いえ…僕達は」

「んなことより情報ないんかい。こん中で知っとる奴」

「んん…ああ、この娘を見たことあるよ」

指指したのは…え?夏美姉ちゃん?

「確か…この娘を見たよ。何でも莫大な借金をして奴隷になったとか」

「「はいいいいいいいっっっ!?!?」」

ど、どういう事やねん!なんでやねん!
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