創造神の誕生(後) ―魔法世界〜―

□ネギま編 第85話 拳闘大会決勝戦!
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アスナSIDE



バカだバカだと思っていたけどここまでバカだったとは。ジャックがまさかの参戦である。ジャックの強さ無論折り紙付きの実力者。
しかもチームを組んで。相手はなんでもネギの実力を知るために当て馬にしたカゲロウタって奴。当て馬にしては実力は高い。どうみても上級クラスの実力者。磨帆楽の魔法先生達全員が束に掛かってやっと互角ほどの。
どこで知り合ったのか気になるわね。初戦はジャック1人で瞬殺。っていうかほぼ全試合ジャックで瞬殺じゃない。
そのまま決勝戦まできちゃった。ネギと小太郎はジャックになんで参加したのか聞きに行ったら暇つぶしとこのままだとつまらないからだと。
やっぱバカだと思った。ま、いい機会じゃないかなと私は思う。リョウばっかり相手してたからたまには別の強敵と闘うのも。
そして…決勝戦。まず互いの選手の紹介。片や英雄の息子、片や英雄。その声援は今までと比べ物にならないほど大きい。

「大丈夫かのぅあのネギって子は?あの筋肉ダルマはアホじゃからの」

「まあ多分ヤバい戦いになるのは確実だな。一応結界も一番強力なのにしといたがな」

「ネギ先生…」

「大丈夫ですのどかさん。死にはしません。せいぜい重傷を負うくらいです」

「それ、慰めにもなってないヨ。刹那」

一応リョウさんがかなり強力な結界を張ってくれてるから余波は大丈夫かな?あと刹那、慰めてるつもりだろうけどそれは違うわよ。
そろそろ試合が始まるわね。どっちが勝つか、ちょっと楽しみ。

『それでは!試合を始めてください!』

「いくぜ!堪えて見せろよ!」

「いきます!小太郎君!」

「おっしゃあ!」

試合開始の合図と同時にジャックの挑発とともにネギと小太郎が突っ込んだ。先制攻撃かいい手ね。ジャックのようなまだまだ格上の相手には。

「お?」
「む?」

「おらああああっ!!」

「はあああっ!!これでどうですか!!雷の暴風!!」

ネギも小太郎も最初っから全開ね。まずはパンチやキックで怯ませてからの砲撃技。大抵の敵ならこの一発で片が付くわね。
けど、ジャックはあまり効いていない。カゲロウタには効いたかもしれないけど。ジャックはバグの塊だからね。

「今のはなかなかよかったぜ。けど俺様には効かねえよ!」

「ぬぐっ、それはラカン殿のみ。私には効いたぞ」

「やっぱラカンさんには効いてないか」

「あのカゲロウタもあの程度ですむなんてやっぱただもんやないな」

「では今度は!」

「こっちからいくぜ!」

今度はジャックとカゲロウタの反撃。カゲロウタの魔法は影を使った戦い方か。確か…磨帆楽にもいたようないなかったような。いたとしても練度があまりにも違いすぎる。
無駄がなくそれでいて威力あるわね。強い…ネギと小太郎がいなかったら間違いなくぶっちぎりの優勝だったわね。

「やりますね。これほどの影使い…みた事ありません」

「いい腕だな。これまで発見されなかったのが不思議なくらいだ」

「それにしても、ジャックのアホめ。やり過ぎじゃ」

「確かにやり過ぎ…ん?ちっとヤバいな。揺れるぞ」

へ?揺れる?どういう…あ、ジャックが気を上げた。確かにこれ…揺れるわね。

「エターナル!ネギフィーバー!!!」

え?ええっ?!なにそれ!全体から気の放出をした!それは広域で大爆発を起こした。結界がなかったらここは全壊になるところだった。

「イツツ…このアホー!!なにしとんのじゃあああ!!危うく死ぬとこじゃったろうが!!」

「おお悪い悪い」

「反省してねえなあの筋肉バカは」

「全くじゃ!」

「それに…ネギも小太郎もまだ無事らしいしな」

「なに?」

すると瓦礫の一部が消し飛んだ。そこからネギと小太郎が少しボロボロの状態で出てきた。まだ続きそうね。
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