創造神の誕生(前) ―U―

□第46話 独眼竜、伊達政宗推参!
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「くっ!…SayーYaaa!!」

俺は少し跳躍して龍墜閃を浴びせるが防がれる。チッ…

「PHANTOM DIVE!!」

今度は政宗がジャンプ技を繰り出すがバックステップと小ジャンプで避ける。正に一進一退の攻防である。

「本当にやるじゃねえか!楽しすぎて仕方ねえ!」

「奇遇だな。俺もだ!」

「それにしてもよう」

「?」

「俺とアンタの声、似てねえか?」

確かに…まあ、その通りだな。前世でも中井和也の声に似てると言われてたもんな。俺と政宗は鍔競り合いをする。だが…すぐに距離を取る。

「なあ…そろそろ決めないか?」

「OK!そんじゃあこの技で決めるぜ!」

俺は刀を鞘に戻し、居合い抜きの構えをとる。政宗も六爪流を広げて構える。………いくぜ!

「はああ!!」
「オラアァ!!」

「CRAZY STREAM!!」
「慙悔!!」

2人の超連続斬撃がぶつかる。

「くう!」
(押されてやがる!)

「ふぅおおおお!!!」

「うおおぉぉっ!」

「フッ!」

「ぐおっ!」

徐々に押し始め、最後の一撃で吹き飛ばした。

『『『『筆頭!!』』』』

「政宗様!」

「Shut up!!黙ってろ!」

「…俺の勝ちだな」

「…ああ。俺の負けだ」

ふぅ…勝てたか。さすがは独眼竜…強かった。

「強いな…アンタ、ますます気に入ったぜ」

「ありがとよ。政宗」

「ん?政宗?」

「奥州筆頭とか独眼竜とかより呼びやすい名のほうがいいだろう」

「OK!なら俺もリョウと呼ばせてもらうぜ。いいか?」

「いいぜ」

こうして俺は伊達軍の客将になった。
1時間後…俺はこの村から出る。これからは伊達領に住まう事になる。村人に別れを言う。

「リョウ兄!」

「なんだ?いつき」

いつきは俺の事をリョウ兄と呼ぶ。

「いつか必ず帰ってくるだ」

「ああ…必ず帰ってくる。約束する」

「わかっただ。おら達…待ってるだ!」

「ああ…じゃあ行ってくる」

俺は馬に乗って政宗のところに行く。

「別れの挨拶はすんだか?」

「ああ…行こうか」

「OK!行くぜ、おめえら!奥州までとばすぜ!!」

『『『『Yeahhhhh!!!』』』』

「政宗様。そんなに急ぐ必要はありません。ゆっくり奥州に帰還しましょう」

「Ha!小十郎…そんな事言ってんじゃねえ!行くぜー!!」

政宗は馬をとばして先に行く。

「政宗様!…ったく、しょうがないお方だ」

「ははっ…俺もとばすか!ハイヤー!!」

「おい!…ふぅ、全く。いいかてめーら!政宗様に続け!!」

『『『『へい!!小十郎様!!!』』』』

約三日後、奥州に到着した。
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