創造神の誕生(前) ―U―

□第50話 厳島での激闘!毛利家滅亡
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野蛮な海賊供と哀れな捨て駒供よ…我の策の前に消え去れ!

「照射準備完了!」

「放て!」

照日大鏡が発射された。……おお…これぞまさに日輪。我にふさわしい!



リョウSIDE



……ふぅ。危なかった。俺は鶴姫を抱えて毛利の兵器、照日大鏡の照射攻撃を躱す。政宗、小十郎、元親、そして元親の部下の大半、鶴姫の部下の小数は避けれたが。
毛利の部下、鶴姫の部下の大半、元親の部下の小数が照射攻撃を避けれず消し炭になった。

「チィ!なんだよありゃあ!?」

「恐らく…鏡の反射を使った光熱攻撃」

「What!?Mirrorを使った?」

「小十郎の言う通りだ。恐らく、太陽の光を利用して鏡に光の熱を溜め集めて、照射し攻撃する兵器だ」

全く…厄介な兵器だ。

「姫様!」

後方から鶴姫の部下達が鶴姫による。

「姫様!」

「…うして…」

「姫様?」

「どうして!?どうしてこんな…」

む!周りに弓矢を持った毛利の兵士供が…囲まれたか。

「それは貴様らが捨て駒だからだ」

声がする方に向くと階段の最上に毛利元就がいた。

「どういうことですか!?」

「貴様らは我が毛利家繁栄の捨て駒…いわば使い捨てのゴミだ」

「そ…そんな…」

「てめ!この屑野郎!」

「許さねえ!」

誰もが怒りを露にする。もちろん俺もだ!

「ふん!貴様らも野蛮な海賊供と同じく始末してやり!ゆけい!」

毛利の部下供がくる。迎え撃つ。兵士の数人が鶴姫に向かって刀を構える。鶴姫は動かない。元親が鶴姫に迫る敵兵をなぎ払う。

「海賊さん…」

「嬢ちゃん。アンタはそのままでいいのか?仲間の敵も取らずにこのまま何もせずにただ殺られる気か?」

「…いいえ。わたし達も戦います!わたし達を騙したあの嘘つきにビシッと痛い目に合わせます!」

「それでいい。それから、俺は確かに海賊だが…村の奴等に酷い目を合わすような糞どもとは違う。俺はそんなことは一切してねぇ!」

「…そうですか。あの…名前を…」

「俺は長曾我部元親」

「長曾我部さん…ですね」

「おう!いくぜ嬢ちゃん…いや、鶴姫!」

「はい!」

元親が鶴姫を立ち直らせた。俺達は毛利兵を蹴散らしていく。しかし…かなりの数だ。やばいな。このままだとじり費だ。

「きゃっ!」

チッ!しまった。鶴姫がヤバい!

「殺っちまええぇ!」

「きゃああぁ!」

すると…敵が一瞬にして殺られた。あれは…【風魔小太郎】北条軍に雇われた伝説の忍だ。

「てめえは…」

「北条の忍…どうしてここに?」

「援軍だ」

「そうか!助かるぜ!」

「ふん!たとえ誰がこようが我が日輪にはかなわん!照日大鏡を起動させよ!」

不味い!またあの照射攻撃がくる!

「…」

風魔?……なるほど。どうやら強力な援軍がきたようだ。

「放…」
「うおおおぉぉっ!!!」

「!?なにぃ!我が日輪が…誰だ!」

紅い閃光が照日大鏡を破壊して、政宗の隣りに降りる。その人物は…

「真田…幸村」

「おお!政宗殿!久し振りでござる!リョウ殿、某と我ら武田精鋭騎馬隊約100名が援護に参りました!」

真田幸村だ。約100名って…誰もいないぞ。

「無論!某が先にまいったでござる。他の者達はあとからくるでござる!」

「おいおい旦那〜、俺様も忘れてもらっちゃあ困るぜ」

幸村の隣りに佐助が現れた。

「おお佐助!来たでござるか!」

「全く…旦那がさっさと行くから。ついていくの大変なんだぜ!」

「ふん…また援軍か。だが…我が勝利に揺るぎはない。たとえ照日大鏡が無くとも我が駒がいる。矢を放て!」

前後左右の弓兵供が矢を放とうとする。

「チェストオオォォ!!」
「はあああ!!」
「ぬおおお!!」

「な、何い!?」

左右と後ろの弓兵が吹き飛んだ。吹き飛ばしたのは【島津義弘】【黒田官兵衞】【立花宗茂】最南端最強武将の3人だ。

「島津殿!」

「おおリョウどん!おい達も助太刀にきたど!」

さらに後方から最南端の兵士達が援軍として来た。これで…こちらの勝利は確実だ。

「く…おのれぇ!」

「待て毛利!」

「元親!奴を追うぞ」

「リョウの言う通りだ。ここは俺達な任せろ!」

「独眼竜…」

「そうでござる!ここは某らに任せるでござる!」

「悪い…いくぞ元親!」

「おう!」
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