創造神の誕生(前) ―U―
□第50話 厳島での激闘!毛利家滅亡
2ページ/4ページ
野蛮な海賊供と哀れな捨て駒供よ…我の策の前に消え去れ!
「照射準備完了!」
「放て!」
照日大鏡が発射された。……おお…これぞまさに日輪。我にふさわしい!
リョウSIDE
……ふぅ。危なかった。俺は鶴姫を抱えて毛利の兵器、照日大鏡の照射攻撃を躱す。政宗、小十郎、元親、そして元親の部下の大半、鶴姫の部下の小数は避けれたが。
毛利の部下、鶴姫の部下の大半、元親の部下の小数が照射攻撃を避けれず消し炭になった。
「チィ!なんだよありゃあ!?」
「恐らく…鏡の反射を使った光熱攻撃」
「What!?Mirrorを使った?」
「小十郎の言う通りだ。恐らく、太陽の光を利用して鏡に光の熱を溜め集めて、照射し攻撃する兵器だ」
全く…厄介な兵器だ。
「姫様!」
後方から鶴姫の部下達が鶴姫による。
「姫様!」
「…うして…」
「姫様?」
「どうして!?どうしてこんな…」
む!周りに弓矢を持った毛利の兵士供が…囲まれたか。
「それは貴様らが捨て駒だからだ」
声がする方に向くと階段の最上に毛利元就がいた。
「どういうことですか!?」
「貴様らは我が毛利家繁栄の捨て駒…いわば使い捨てのゴミだ」
「そ…そんな…」
「てめ!この屑野郎!」
「許さねえ!」
誰もが怒りを露にする。もちろん俺もだ!
「ふん!貴様らも野蛮な海賊供と同じく始末してやり!ゆけい!」
毛利の部下供がくる。迎え撃つ。兵士の数人が鶴姫に向かって刀を構える。鶴姫は動かない。元親が鶴姫に迫る敵兵をなぎ払う。
「海賊さん…」
「嬢ちゃん。アンタはそのままでいいのか?仲間の敵も取らずにこのまま何もせずにただ殺られる気か?」
「…いいえ。わたし達も戦います!わたし達を騙したあの嘘つきにビシッと痛い目に合わせます!」
「それでいい。それから、俺は確かに海賊だが…村の奴等に酷い目を合わすような糞どもとは違う。俺はそんなことは一切してねぇ!」
「…そうですか。あの…名前を…」
「俺は長曾我部元親」
「長曾我部さん…ですね」
「おう!いくぜ嬢ちゃん…いや、鶴姫!」
「はい!」
元親が鶴姫を立ち直らせた。俺達は毛利兵を蹴散らしていく。しかし…かなりの数だ。やばいな。このままだとじり費だ。
「きゃっ!」
チッ!しまった。鶴姫がヤバい!
「殺っちまええぇ!」
「きゃああぁ!」
すると…敵が一瞬にして殺られた。あれは…【風魔小太郎】北条軍に雇われた伝説の忍だ。
「てめえは…」
「北条の忍…どうしてここに?」
「援軍だ」
「そうか!助かるぜ!」
「ふん!たとえ誰がこようが我が日輪にはかなわん!照日大鏡を起動させよ!」
不味い!またあの照射攻撃がくる!
「…」
風魔?……なるほど。どうやら強力な援軍がきたようだ。
「放…」
「うおおおぉぉっ!!!」
「!?なにぃ!我が日輪が…誰だ!」
紅い閃光が照日大鏡を破壊して、政宗の隣りに降りる。その人物は…
「真田…幸村」
「おお!政宗殿!久し振りでござる!リョウ殿、某と我ら武田精鋭騎馬隊約100名が援護に参りました!」
真田幸村だ。約100名って…誰もいないぞ。
「無論!某が先にまいったでござる。他の者達はあとからくるでござる!」
「おいおい旦那〜、俺様も忘れてもらっちゃあ困るぜ」
幸村の隣りに佐助が現れた。
「おお佐助!来たでござるか!」
「全く…旦那がさっさと行くから。ついていくの大変なんだぜ!」
「ふん…また援軍か。だが…我が勝利に揺るぎはない。たとえ照日大鏡が無くとも我が駒がいる。矢を放て!」
前後左右の弓兵供が矢を放とうとする。
「チェストオオォォ!!」
「はあああ!!」
「ぬおおお!!」
「な、何い!?」
左右と後ろの弓兵が吹き飛んだ。吹き飛ばしたのは【島津義弘】【黒田官兵衞】【立花宗茂】最南端最強武将の3人だ。
「島津殿!」
「おおリョウどん!おい達も助太刀にきたど!」
さらに後方から最南端の兵士達が援軍として来た。これで…こちらの勝利は確実だ。
「く…おのれぇ!」
「待て毛利!」
「元親!奴を追うぞ」
「リョウの言う通りだ。ここは俺達な任せろ!」
「独眼竜…」
「そうでござる!ここは某らに任せるでござる!」
「悪い…いくぞ元親!」
「おう!」