創造神の誕生(前) ―U―
□第52話 突撃!大阪の陣
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「ふっ…それはどうかな?」
『『『『うおおぉ!!!』』』』
豊臣兵供が突っ込んでくりがあっさり吹き飛ばす。すると…半兵衞の武器、関節剣が襲う。関節剣とは…刃の中にワイヤーが付いており、それを使い鞭のような攻撃ができる武器。
まあ、一様刀のような攻撃もできる。かなり扱いが難しいが使いこなせば厄介な武器だ。俺は投影しといた聖剣エクスカリバーで弾く。
すぐに接近して…懐に飛び込む!
「…チッ!惜しかったぜ。貴様が関節剣を元の刀に戻すのが遅かったら貴様を斬れたのに…」
「くっ…」
「リョウ!」
「ここは俺に任せろ。お前達は豊臣の所に!」
「だが…」
「心配するな慶次。こんな奴、俺1人で十分だ!」
「…OK!!リョウ…ここは任せるぜ!」
「かたじけのうござる!リョウ殿!」
「リョウ!そんな奴さっさと殺っちまえよ!」
「行こう!皆!」
政宗達が半兵衞を通り過ぎ、門をくぐる。
「行かせない!」
半兵衞は俺の剣を弾いて政宗達の背後から鞭剣の攻撃をする。俺は高速移動で門の前に立ちはだかり、攻撃を弾き防ぐ。
「くっ…貴様…」
「おっと。ここからは通行止めだ。どうしても通りたいなら…俺を倒してから行くんだな!」
俺は剣を構える。
「くっ…いいだろう。まずは君を倒してから秀吉の所に…行くとしよう!」
言い終わると同時に関節剣で攻撃してくるが、弾き防ぐ。ふっ…来るがいい!
慶次SIDE
もうすぐ…もうすぐで秀吉の所に着く。俺はねねを見殺しにした。俺が秀吉を止めていれば、ねねを死なせずにすんだ。
ねねが死んでから…秀吉は変わった。力でこの日の本を変えようとした。俺は変わらず京都でバカな事を…祭を楽しんでいた。
…いや、ねねの死から逃げていただけだ。そんなある日、1人の男が俺の前に現れた。そいつの名は創神リョウ。
そいつは秀吉を…魔王のおっさんを倒してこの国を平和にしたいらしい。もちろん俺は断った。だが…アイツは俺に勝負を仕掛けてきた。
もちろん俺は勝負した。戦いの最中、リョウは俺に説教してきた。
『お前はそうやって大切な人の死から逃げるのか?』
!!なんで知っているんだ!?なぜ…
『なんで知ってるんだって顔だな。まあ…いい。重要なのはそこじゃない。お前はそうやって何もかもから逃げるのか。今、いろんな所が大変な目にあっているのに。しかもそれがお前の元親友…豊臣の手によるものだとしてもか?』
…俺は…
『お前はそうやって逃げればいい。だがな…豊臣がこうなったのはお前のせいだと言うのを忘れるな!』
俺の…せい?
『そうだ。お前が豊臣のやり方を否定して大切な人の死を阻止していたら、豊臣も今も酷い目にあっている者達もこうならなかった』
お、俺は…
『もし、ずっとそのままでいたいならそうして腐っていろ。お前は親友も止められない…臆病者にして弱虫だ。お前は一生…そのままだ』
俺の頭の中の何かが切れた。気付いたらリョウに思いっきり殴っていた。
『づっ…今のは効いたぜ。っで…今のは怒っているってところかな。自分に…』
確かに…俺は怒っている自分の不甲斐なさに自分が秀吉を止めなかった情けなさに。
『で…どうするお前?このまま…ここにいる気か?』
…俺は答えを得た。秀吉を止める…いや、ぶん殴る!
『…なら俺に付いてきな。秀吉に絶対に会わしてやる』
そして、俺はリョウに付いて行き…雑賀孫市に会え、さらに秀吉と対峙する者達に会えた。そして今…俺はとうとう秀吉に会えるとこまで来た。
あと少しなのに、兵が邪魔をする。
「慶次!先に行け!」
家康!?
「わしも後で行く。今はお主が先に会いに行くんだ!」
だが…
「俺達はこいつらの相手をする!だから…Go!!」
独眼竜…わかった。俺は先に行く。この門をくぐれば秀吉に…すると!大砲の砲撃が門を破壊された。これで開ける必要がない!
破壊された門をくぐるとそこには服装は変わっていたが、あのデカい図体…今は変わってしまった瞳。そう…かつての親友。
「秀吉…」
豊臣秀吉がそこにいた。