創造神の誕生(前) ―U―

□第53話 覇王の咆哮
2ページ/4ページ

半兵衞の最後の言葉を聞いた瞬間、袈裟斬りで半兵衞を殺す。これで半兵衞は死んだ。あとは…秀吉だけだな。秀吉は慶次と家康に任せるか。俺はそれまで雑魚退治でもしてるか。



家康SIDE



わしは弱かった。わしは忠勝に頼りすぎて自分が強くなる事を忘れていた。だが…それを教えてくれた。教えてくれた者の名は創神リョウ。
最初はわしの命を狙う者だと思った。だが…リョウはわしらと同盟を結びたいと申してきた。だが…わしは断った。
すると…リョウが忠勝と勝負したいと言ってきた。冗談かと思っていたが…リョウは本気だった。わしは忠勝との勝負を許可した。
いざ勝負が始まると…それはとてつもない戦いだった。あの忠勝が押されたのだからだ。わしは信じられなかった。
わしは忠勝の勝利を信じていた。だが…忠勝が負けた。あの戦国最強が負けたのだ。ショックは大きかった。勝ったリョウはこう言った。

『お前は忠勝がいなければ…何もできないのか。自分から何かしようとは思わんのか!』

わしはその言葉を聞いた瞬間、くやいた。そうだ…わしは弱い。忠勝がいなければわしの強さなんててんで大した事はない。
だか、どうすれは…するとリョウがとんでもないことを言った。

『家康…お前、強くなりたくないか?』

強くなりたくないか…そんな事を言ってきた。わしはなぜわしを強くしたいのか聞いた。すると…返ってきた言葉は…

『お前はかなりつよくなる素質がある。だが…今のままでは弱いままだ。それに…俺はお前を高く評価している。どうだ?俺がお前を強くしてやる!』

わしは…強くなりたい!だから、わしはリョウに鍛えてもらった。リョウには驚かされる…いきなり妙な所に連れて来られた。
そこは…見た事もない建物があった。リョウが言うにはここは別荘なる物らしく、しかも…外では1時間の所がここでは何と1年なんだと言う。
わしはそんな所で約3年間修行した。おかげでわしは成長し大きくなった。武器を槍から拳に変えた。わしは知った…天下を取るには覚悟が必要だと。
自分が恨まれたりする覚悟が必要だとわかった。だから…わしは拳に変えた。痛みを知る為に…別荘から出たら忠勝はわしが成長したのをとても驚いていた。
そしてわしは元親達と合流して天下を、平和を勝ち取る為に共に戦う事を選んだ。そして今…遂にわしは秀吉公に会う所まできた。
兵達は元親達に任せてわしは慶次の援護に向かう。到着すると慶次が倒れていた。

「慶次!」

「くっ…家康か…すまねえ。俺は…秀吉を…」

「何も言うな。あとはわしがやる。慶次…」

「なんだ?」

「わしは…秀吉公を倒す!構わんか?」

「…構わねぇ。やっちまえ!」

「うむ!」

わしは秀吉公と対峙する。

「貴様は…誰だ?」

「久し振りです秀吉公…わしは徳川家康」

「徳川…だと!?」

「そうです」

「…何しにきた。我に反旗を翻し、いったい何を企んでおる」

「秀吉公。そなたは武力でこの日の本を変えようとしておったな」

「いかにも…我が覇道の為に力でこの国を変える」

「わしは…それは違うと考えている」

「ならば問おう。貴様は何でこの国を変える」

「…絆!それがこの国を変える唯一の方法だと!絆の力が日の本を平和にするものだと…わしは信じている!」

「愚かな…そんな不確かな力でこの国を変えるだと?戯言だな」

「たとえ戯言と言われようとわしは絆の力かわ天下を平和を勝ち取るのだと…信じている!豊臣秀吉…わしはお前を倒す!お前を倒して絆の力で平和な天下を築く!」

「ふん!よかろう…なら、我が力を持って貴様の絆の力とやらを打ち砕いてやろう!」

グッ!と拳に力をいれる。いくぞ!豊臣秀吉!

「うおおお!!」
「ぬううん!!」

わしと秀吉公の拳がぶつかる。

「…ぬぅ!?」
(バカな…我が弾かれただと!?)

「ふん!」

「グハッ!」

「うおお!!」

「ぐおぉ!」

力勝ちをし、懐に飛び込み腹に左フックを叩き込む!さらに顎にアッパーを浴びせる!

「ぐぬぅ!これが…これが絆の力だというのか!?」

「秀吉…それは絆だけじゃねぇ。それは…俺や仲間達の想い…平和にしたいという強い思い…絆が家康に力を与えているんだ!」

「だまれ慶次!認めぬ!そんな惰弱な力…不可視な力など…断じて認めるものかぁ!!おおおお!!!」

「うおおお!!」

またわしの右拳と秀吉公の左拳がぶつかる。

「ぬがああぁぁ!!」

「ハア!!」

「ゴハアッ!」

「でやああ!!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ