創造神の誕生(後)
□なのは編 第1話 リリカルなのはの世界へ
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「リョウさんの目的もこの店なのでしょう?」
確かにそうなんだが………そうだな。こんな所でモタモタと考えても始まらん!ならば…先に駒を進めてみるか。
「いくぞ2人とも。翠屋まで」
数十分後、翠屋に到着。人の気配が少ない。そういや、この時期は確か…
「とりあえず入りましょう?」
「そうだな」
「…ああ」
考えても仕方ないか。入ると1人の女性が1人でこの店で頑張っている。客は俺達だけか。好都合だな。
「いらっしゃいませ!3名様ですね?」
「はい」
「ご自由な席にお座りください!」
俺達は一番日の当たりが良い席に座る。注文は俺は苺のショートケーキとジュース。この年ではコーヒーは飲めないから我慢だ。
ナルトはチーズケーキとコーヒー。ヒナタはモンブランとコーヒー。モグモグ…美味い。甘さが控え目な感じで好きだな。
「あの…」
「はい」
「実は…広告でここのアルバイトの募集を見たのですが」
「あ…はい」
「もしよかったらバイトをしたいのですが」
「えっと…それは雇ってと言う事ですか?」
「はい」
そこからナルトとヒナタはアルバイトをするために嘘を吐く。まあ正直に答えたらバイトできないからよな。どうやら信じたようでバイトを認めたようだ。
ナルトはウェイターとして、ヒナタはウェイトレス+調理師として働くようだ。ちょうど人も少なかったからな。
助かっただろうな。自己紹介もした。この女性は【高町桃子】。原作主人公の母親だ。食べ終え、夕方になったのでそろそろ帰ろうかと思った時。
「ただいま〜お母さん!」
「あら…お帰りなさい!美由紀!」
そこに学校から帰ってきた【高町美由紀】が現れた。俺達は自己紹介と挨拶をし、ナルトとヒナタがここで働く事になった事を伝える。
あ、そうそう言い忘れていたが、ナルトとヒナタは創神の姓を名乗る事になった。
「お母さん。なのは知らない?家にいないんだ」
「え?あらあら困ったわね…どうしましょう?」
「なのは?娘さんですか?」
「はい。末っ子なんです」
【高町なのは】か。原作主人公だな。そういえば、父親【高町士郎】が大けがをして入院してるのが原因でなのはは構ってもらえなかったな。
桃子と美由紀は店で忙しくて、兄である【高町恭也】は復讐で頭がいっぱいで構う事をしない。
「あの…俺がその娘さんを探しましょうか?」
「え?」
「そうね。桃子さん。家のリョウに任せてもらえないかしら?貴女達は店で忙しいでしょうし、私達だとよろしくないでしょ?ここはリョウに任せましょう?ちなみにお年はお幾つなのかしら?」
「3歳です。ですが良いのですか?」
「俺は構わないよ」
暇だし。こういう暇つぶしをしないとな。
「……わかったわ。リョウ君、よろしくお願いね?」
「わかりました」
さて…探しにいきますか。とりあえず公園にきた。こういう時は公園にいる可能性が高い。どこにいるのかな?………いた。
ブランコに座ってるあの栗色の髪の幼子、間違いない。原作の主人公なのはだ。さて…コンタクトを取るか。上手くいくかわからないが…頑張ってみるか。
なのはSIDE
ひっく…えっぐ…だれもかまってくれないの。おとうさんがおおけがをしておかあさんとおねえちゃんはおみせでいそがしいし、おにいちゃんはなにかをやってうてだれもなのはにかまってくれないの。
たとえひとりになってもぜったいになかないの。なのははよいこだから…つよいこだから…ひっく…ひっく…
「高町、なのはちゃんだよね?」
ふぇ?だれ?なのはのまえにおなじとしのこがたっているの。いったいだれなの?なんでなのはなまえをしっているの?
「君のお母さんから頼まれてね。君を探しにきたんだ」
なのはを?さがしに?
「うん。ほんとは一緒に帰ろうと言いたいけれど、まだ帰りたくないよね」
………うん…
「だから、一緒に遊ぼう?」
あそぶ?
「うん。俺が一緒に遊んであげる。どうかな?」
……いいのかな?
「まだ時間はあるんだ。いっぱいいっぱい遊ぼう?」
……うん!あそぼう!
「わらったね。うん…君は笑ったほうが可愛いよ」
かわいい…えへへ。あ、そういえばなのは、きみのなまえしらないの。
「そういや…名乗ってなかったね。俺は創神リョウ。よろしくねなのはちゃん」
うん!リョウくん!なのははリョウくんといっぱいあそんだの!そらがうすぐらくなるまであそんだの!
「そろそろ帰ろうか」