創造神の誕生(後)

□なのは編 第3話 小学一年生
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自己紹介を済ませて、リョウとなのは達3人と一緒に昼飯を食べる。リョウはなのはにどうやってこの2人と友達になったのか質問する。
質問すると、数週間前になのははアリサとケンカをしてそれをすずかが止めたらしい。その経緯で3人は友達になったようだ。

「なんとも…在り来たりな出会い方だな」

リョウはそうポツリと言い、なのは達と弁当を食べた。







アリサとすずかと仲良くなって数週間が経った。2人と仲良くなっていつものように過ぎていった。学校の授業が終わり、放課後になった。
リョウはなのは達3人と一緒に帰る。今日は翠屋に行き、ケーキを食べる。

「ん〜!美味しい!」

「本当!美味しいです!」

「……ふぅ。やっと砂糖とミルク無しコーヒーを飲めるようになった」

「にゃはは…」

リョウがアリサとすずかに翠屋に働いている店員が両親だと答えると2人はびっくりした。ケーキを食べてなのはと別れる。
リョウはアリサとすずかと一緒に帰路を歩く。交差点でリョウと2人と別れ家に帰ろうとすると、猛スピードで走る1台の車がアリサとすずかの前に停まる。
車から2人の男性が現れて2人をさらうように取り押さえ、車に押し込み車を走らせてそのまま逃走する。リョウだけでなく通行人達もそれを見て混乱が起きる。

「おいおい…こんな公然でさらうか普通。まあいい」
〔バサラ〕

〔サーチャーは済ませました。指示通りに〕

〔さすがだな。そんじゃあお姫様2人を救出しに行きますか〕

リョウは2人を乗せた車を追った。



アリサSIDE



まさかこんな堂々と誘拐するなんてッ!油断したわ!あたし達をさらったのはおそらくあたし達がお金持ちの令嬢だと知っていて誘拐したのだと思う。
そうでなければあたし達をさらわないわ!どうしよ…このままだと!今、あたしとすずかは何処かの倉庫にいる!だから連絡もとれない!

「このガキどもがバニングス家と月村家の令嬢か」

「ああ。ボディーガードも無しにとは、なんとも平和ボケしてるな。まあ、そのおかげで誘拐できたんだからな」

クッッ!すずかを見ると今にも泣きそうな顔になってる。あたしも泣きたいけど気丈にも我慢するわ!ここで泣いたらこいつらは図に乗るから何としても堪えてみせる!

「それにしてもよ。このまま身代金を用意しろだけじゃあツマらねぇよな」

「おいおい…こんなロリコンをヤっちまうのか?」

「へっへへへ…今後の将来の為だよ。大人になったらすっげぇ美人になるのは間違いないんだ!なら、今のうちにってヤツだ」

「ぐへへ…そりゃあいいぜ!よし!ヤっちまおうか!」

な、なによ!なにをしようとしてるのよ!なんだかわからないけどいやな予感がするのはわかるわ!わたしとすずかは逃れようとジタバタする!
けれども縛られてるからどうにもできない!口はガムテープで閉じられて声もだせない!

「ぐふふ…安心しな。お兄さん達優しいからね。だから身を委ねな」

1人の男がゆっくりあたしとすずかに近付いてくる!こ、こないで!近付かないで!だれか…だれか助けて!!その時、ガラガラって音がなった。
……な、なに?あたしはゆっくり目を開く。数人の男達は倉庫の入り口を見る。そこには倉庫の扉を開けて入ってきたリョウだった。



すずかSIDE



わたしは涙を流しながら扉から入ってきたリョウくんを見る。どうやってここがわかったのかな?それよりも、ここにいたらあぶない!

「おいおい坊主。どうしてここに来たんだ?ここはガキが入ってくる場所じゃないぜ」

もしかして、助けにきてくれた?だ、だめ!殺されちゃう!なのに、なんでリョウくんは冷静でいられるの?叫びたいけど、ガムテープで声がでない!

「ほらほら…ガキはさっさと帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!」

『『ぎゃっはっはっは!!』』

「…ふん」

「ゴボッ!」

『『!?』』

((え?))

な、なに?何したの?リョウくんに近寄った男の人がいきなり前のめりに倒れた。笑ってた他の男の人達も笑みをやめた。
リョウくんはゆっくり近付いてくる。まるでなんでもないといった感じで。

『『こ、このガキィッ!!』』

男の人達がリョウくんに襲いかかる!危ない!!

「ハッ!』

「グベッ!」
「ギャッ!」
「ガベッ!」
「ドゾッ!」
「アベシッ!」
「デベロッ!」

すごい…リョウくんは一瞬のうちに男の人達を倒した…でいいのかな?だっていつの間にか男の人達が小さな悲鳴を上げて倒れた。
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