真夜中幻想曲

□第一話
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今日もまた、
何となく1日が終わってゆく。


毎週金曜日は7校時の長い授業に飽き飽きしながらさっさと帰る準備をしていると、同じクラスの友人数名から声をかけられた。


「ナマエー!今日一緒に帰らない?」



「あーごめん。バイト入ってるんだ」



「またバイト?」



「うん。今週ちょっと忙しいみたいでさ、だから本当にごめんね…」



両手を合わせて謝罪のポーズをすると、友人もいいよいいよと遠慮がちに言ってきた。



「ありがとう。じゃあまた月曜日ね!!」




そう言って私は教室から出る。




「ナマエって本当に忙しい人だよね」



「えっと、ナマエの家の近くのファミレスでバイトしてるんだっけ?」



「そうそう…確か小さい頃から両親がいないから、おじいちゃんとおばあちゃんの家にに育ててもらっていたんだけど、高校生になってからは食費位は自分で稼がなくちゃ!!って言って毎日バイトしているらしいよ。」


「せっかく4月から高校生になったのに、大変だね」



「彼女なりに頑張っているんだから良いんじゃない?さっ!私達も帰ろう!」




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