短編

□手比べ
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「ねぇ、エースっ!!手比べしよっ!!」



ナマエが右手を堂々とエースの目の前に出しながら言った。




エ「どぉーぞ。」




エースはナマエの右手に合わせるように自分の右手を重ねた。





結果は明らかでエースの方が数倍に大きく、ナマエの指はエースの指の第二関節までしか届いていない。






「いいなぁ〜!!手が大きいのうらやましいぃ〜」





目をキラキラ輝かせながらナマエは言う。






エ「ナマエには一生届かない手だな!!」



「ひっど〜い!!いいもん!いっぱい食べて大きくなるもんっ!!」


ナマエがほっぺたをぷくーっと膨らませる。







ダメだ大きくなられちゃ!!
この可愛さはどこに行くんだよ?



おれとの身長30センチも違うのに、これで同い年なんだぜ?可愛すぎる!!




ほら…身長差を利用しておれの大きな手でナマエの頭をわしゃわしゃ撫でる。


































そうすると、屈託のない笑顔をいつもおれに見せてくれるんだ。



END

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