短編
□アナタに会いに行きたくて。
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アナタに会いに行きたくて。
私は今日もルフィがいる家に行きます。
『ピンポーン』
たかがインターホンだけで、こんなにドキドキしてしまう私。
数秒すると、私の大好きな人の声が響くのだ。
サ「…はい?」
「…っおっ!!おはよう御座いますっっ!!ナマエです!!ルフィ君を迎えに来ました!!」
サ「ナマエちゃん、おはよう。もうちょっと待っててね。今、ルフィが支度してるから。」
インターホン越しでも、サボさんの微笑んでいる表情が思い浮かぶ。
「…はい!!いくらでも待ってますからっ!!」
毎朝遅刻常連のルフィを指導する事になった私は毎回ルフィの家に迎えに行っていて、そこでルフィのお兄さん、サボさんと知り合った。
最初、オドオドしていた私にサボさんはとても優しくしてくれた。
俗に言う、一目惚れというヤツだ。
『ガチャッ』
扉が開く音が鳴る。
ルフィのもう1人のお兄さん、エースさんが玄関から出てきた。
エ「よう!ナマエ!!またルフィの面倒みてるのか!?ウチの弟がいつもすまないねぇな!!遅れるんじゃねぇーぞ!!」
「はいっ!!ルフィが遅刻をしなくなるまでずっと通い続けるつもりですから!!エースさんも遅れちゃダメですよ?」
悪戯っぽく笑ったら、エースさんが
エ「ヤバいっ!そうだった!!じゃあな!ナマエ!!」
そう言って、全力疾走していった。