短編

□夢の中で
1ページ/2ページ




あの忌まわしき頂上戦争以来。




私は時々夢を見る――――――――― ………。










目を覚ますと真っ白い空間の中で最愛の人が立っていた。








オレンジ色のテンガロンハットを深くかぶって遠くから振り向く。










「……………ッ!?エース!」














大好きなその名前を呼び、無我夢中で彼を追いかける。












息を切らしながら
エースの胸に飛び込んで力いっぱい抱きしめた。










「あのねっ!!ルフィが無事に生きてたの……!!二年間修行して、さらに強くなったみたい!!それとね!?………」










今までの出来事をエースに伝えたかったのに……










『ごめんね………』















あれ……?















『ごめんね………』















出てくる言葉は謝罪ばかり。















違う。
違うよ!!
こんな言葉じゃなくてもっと言いたい事があるの……………!!















『ごめんね………』















そう言う私を見て、エースはただ黙って少し悲しそうな顔をしていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ