短編
□夢の中で
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あの忌まわしき頂上戦争以来。
私は時々夢を見る――――――――― ………。
目を覚ますと真っ白い空間の中で最愛の人が立っていた。
オレンジ色のテンガロンハットを深くかぶって遠くから振り向く。
「……………ッ!?エース!」
大好きなその名前を呼び、無我夢中で彼を追いかける。
息を切らしながら
エースの胸に飛び込んで力いっぱい抱きしめた。
「あのねっ!!ルフィが無事に生きてたの……!!二年間修行して、さらに強くなったみたい!!それとね!?………」
今までの出来事をエースに伝えたかったのに……
『ごめんね………』
あれ……?
『ごめんね………』
出てくる言葉は謝罪ばかり。
違う。
違うよ!!
こんな言葉じゃなくてもっと言いたい事があるの……………!!
『ごめんね………』
そう言う私を見て、エースはただ黙って少し悲しそうな顔をしていた。