短編
□夢の中で
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また目を覚ますと、今度は自分のベッドの上にいた。
「久しぶりにエースの夢見たなぁ………」
自分の頬に手をあてると、無意識のうちに涙が出ていた。
彼が夢の中に出てくる時は決まってこの夢を見る。
マ「ナマエ?大丈夫かぃ?うなされてたよぃ」
朝、心配してくれたマルコさんが言う。
「スミマセン……。ちょっとエースの夢を見たので………」
不安そうな顔をしている私を見て感づいたのか、マルコさんは私の頭をポンポンと優しく叩いてくれた。
マ「あのな、ナマエ?お前がそんな顔してたらエースも悲しむよぃ。ナマエの笑顔がアイツ一番好きだったんだから………だから、ナマエは笑った方がいいよぃ。」
優しく言うマルコさんの言葉で我に返った。
――――――――……
また、今日の夜エースの夢を見た。
「……エースっ!!」
大きな声で名前を呼ぶと、エースも反応して私の方を見る。
『ありがとう!!大好き!!』
めいいっぱいの笑顔で
言うと、
悲しそうな表情をしてたエースの顔が、眩しい位の笑顔で私に返してくれたんだ。
もぅ、アナタの夢もあまり見なくなってしまうかもしれない…………
だけど、アナタのその笑顔は私の中で輝いているから………。
ありがとう。
大好き。
アイシテル。
END