短編
□写真
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ルフィ君がカバンの中から何か取り出して私に言ってきた。
ル「これ!前にナマエに頼まれてたやつ!!」
そして渡されたのは一つの封筒。
「っあ!もしかして現像してくれたの!?」
手探りで封筒をあけると、長方形の形をした写真が一枚入っていた。
ル「おうっ!!ナマエに頼まれたからな!」
ルフィ君が得意げそうな声をあげる。
ル「………でも何でこんな写真が欲しかったんだ?」
頭に?マークをつけてルフィ君は質問してきた。
「私ね、もし目が見えたらこの写真を見たいんだ!」
そう。私が彼にお願いした写真は……
彼の笑っている写真。
もしも、目が見えるようになったら、大好きなアナタの笑顔を真っ先に見たい。
ルフィ君の笑顔、目が見えない私でもキラキラしていてスッゴく素敵に感じる事が出来る。
「ルフィ君の笑顔が好きなんだっ!!」
私は渡された見えない写真を大切に持って、にっこりと笑った。
その瞬間ルフィ君にそっと抱きしめられた。
ル「…………バカだなぁ、ナマエ。そん時は必ずおれがナマエのそばで笑ってやるから!!!!」
抱きしめられた腕は
どこまでも優しくて、
あたたかかった。
END
→あとがき