魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜
□第四話
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「ねぇアリサちゃん、これどういう状況?」
「私に聞かないでよ!」
そうこっそりと話している、アリサとすずかをちらりと見ながら、なのはは自分の前にいる人物、志郎に話しかける。
「どうして二人まで道場に?」
「なんの事情も話さず待ってもらうわけにもいかないだろう。気晴らしにでもうちの道場を見ていくかと尋ねたら、「「行きます!!」」と即答されたのでな。」
「はぁ、見せもんじゃないんだよ。」
「それはそうだな。」
そう言うと志郎の顔つきが真剣なものに変わる。
右手に持っている木刀を、両手で持ち正面にかまえ、なのはを見据える。
「さぁ、なのはも構えろ!」
なのはは右手に持っている木刀を片手のまま正面にかまえる。
「それがお前の構えか?」
志郎の問いになのはは首を横に振る。
「ううん、これはあくまで木刀をつかった時の構えで、本来の構えじゃないよ。」
「そうか・・・・」
志郎はそれだけ言うと、辺りは一気に静かになる。
道場には家族全員とアリサとすずかがいるが、辺りの一気の静かさに、少女二人は逆に恐れを感じた。
「桃子、合図を。」
桃子の手が上に上がり
「始め!!」
下に振りおろされた。
瞬間、志郎の姿が消える。
「「!!」」
少女二人が驚くが、対するなのはは余裕の表情を見せている。
そして次の瞬間
「はぁ!!」
なのはの後ろに志郎が現れ、なのはに向け木刀が振り下ろされる。
志郎の考えでは、これで終わる予定だった。
いくら強くなったとしても、未だに子どもである事には変わりない。
身長があれだけ伸びたとしても、年齢でいうならまだアリサとすずかと同じ小学生なのだ。
そのまま、木刀はなのは向けて振り下ろされ
空を切った。
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