魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜

□第四話
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「!!!」

志郎は驚愕した。
本来感じるはずの感覚がなかったのだから・・・・

そして

「油断大敵だよ。お父さん。」

後ろから聞こえたなのはの声
慌てて振り返ろうとした志郎の首に衝撃が走り、その意識を刈り取った。

たった、10秒でその決着はついた。




「なに、あれ?」

見ていた少女達、アリサとすずかは驚いていた。
アリサもすずかも、志郎の実力を見たのは今回が初めてではない。
兄の恭也でさえ、全く歯が立たなかった相手だったと以前、すずかは聞かされていた。
アリサも、高町家の情報は持っていたし、ある程度理解しているつもりだった。

その、強いと言われていた志郎が、今目の前で倒れていた。

ほかでもないなのはの一撃によって。

「なにをしたの?」

アリサの問いに答えたのは恭也だった。

「父さんが、背後から決めようとした時に、逆に背後に回って首筋に手刀を当てたのか。」

恭也の声がわずかだが、震えていた。
美由紀も声には出さなかったが、驚いていた。

二人が驚くのは無理もなかった。
なんせ、なのはがしたのは、今の自分たちには出来ない上位テクニックだったからだ。

何故驚いているのかといえば、なのはが行動が原因だ。
なのはは志郎の一撃を当たるスレスレで回避し、逆に回り込んで相手を倒したのだ。
神速を使っていた志郎、だがなのははそれ以上のスピードで動いたのである。

「さて・・・・・」

と、なのはは家族に向かって

「晩御飯にしようか?」


そう言ったのである。
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