魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜

□第六話
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それから、時間が経ち、家族も全員起きてきて、高町家は一家久しぶりの朝食をとった。
なのはの朝食は家族から太鼓判を押されるほど高評価だったようで、そのまま翠屋の朝メニューとして採用された。

そして・・・・時間が過ぎ、翠屋がお昼の休憩に入った時だった。

「なのは、学校はどうするつもりだ?」

志郎の一言で翠屋で手伝いをしていたなのはの動きが止まった。

「うーん、私としてはなのはには通ってほしいんだけど・・・」

「俺も、母さんの意見に賛成だ。」

桃子が娘としては当然通うべきだと主張し、恭也がこれに賛成。

「でも、今のなのはの姿はどう見たって、中学か高校生に見えるから、少し時を待ってから通った方がいいと私は思うんだけど・・・」

姉の美由紀は少し待ってからでもいいのではという意見が出た。
ちなみに志郎の意見はというと

「なのはの人生だ。だからどうするかは、なのはが決めればいい。」

中立を取ったものだった。

「・・・・・・・・・」

全員がなのはに視線を送る。
なのは、少し考え込むように下を向くが、すぐに顔を上げた。

「私は・・・・・」









「旅をしてきて、いろんな事を知って、学んで、体験してきた。だからこの経験が活かせる事を私はしていきたい。だから・・・・」

「学校は通わなくていいと?」

志郎の問いになのはは頷く。

「今の私は、少なくともお姉ちゃん並みの知識は持ってる。だからしばらくは大丈夫だよ。」

なのはは志郎達を見る。
全員の表情は、あまり納得がいかない様子だったが、やがて全員がしっかりと頷いた。
少なくとも、なのはの意見を聞き入れてくれたようだった。

「だがなのは、これだけは覚えておいてほしい。確かに心身共に成長したとはいえ、お前はまだ小学生と変わりない年齢だという事は忘れないでくれ。」

志郎の言葉になのはは、静かに頷いた。
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