魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜
□第八話
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ジュエルシードとの戦闘から数時間が経ち、辺りがすっかり暗くなっている頃。
時間でいえば、深夜に入る前の午後11時半を回っていた。
既に多くの家の部屋の明かりが消え、殆どの人が寝静まっているこの時間。
「ふぁあああああ・・・・」
だが、この部屋の明かりはまだ灯っており、その部屋からは欠伸の声が聞こえてくる。
そんな時間なら、もう小学生は寝ている時間なのに、この高町家の次女、なのはは未だに起きていた。
いや、正確にいえば・・・
「あーあ・・・・こんな事、明日にでも出来るのにぃ・・・」
(そう言って、サボるのはマスターの悪い癖です。言うよりもまず手を動かしてください。)
「うぅ・・・・わかったよエクス。」
彼女の相棒のエクスによって、起こされているといった方がいいのかもしれない。
いや、彼女も身体的に成長したとはいえ、眠いのは眠いのだが、何せ先程までジュエルシードとの戦闘を行っていたのだから、出来る事ならすぐにでも寝たかった。
だがこのエクスは、創った製作者の方針の故か、かなり人間じみたAIとなっており、特になのはに対しては本当に容赦がない。
(さぁマスター!次は・・・・)
「もう勘弁してよぉ・・・」
現に、こうしてなのはにジュエルシードについて調べてさせているのだ。
そうさせるエクスに対し、なのはは懇願の表情をつくって訴えるが、エクスには効果がないようだった。
まぁ・・・・
カタカタカタカタカカタカタカタカタ!!
そう言うなのはの手は、普通の速さではない速さで動いてはいるのだが・・・・
「ねぇ、ユーノ君も手伝って?」
そう言ってなのはは、ベット横にある台の上にいるユーノに頼んでみたのだが・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(シーン)」
当のユーノはなのはの問いかけに無反応のまま突っ伏していた。
「あれ?ユーノ君ってば?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(シーン)」
再度問いかけるが、結果は先程と同じで沈黙だった。
「あれれ?」
(無理ですよマスター。ユーノさんは先程の家族会談と戦いとの疲労でノックアウトしてますから・・・)
エクスからそう言われて、あぁとなのはも理解した。
先ほどとは、前話の最後で語ったこの部分。
その後高町家で、ユーノが家族全員相手に事情を話すことになり、ユーノが苦労するのだが・・・・←この部分である。
戦闘後の事を簡潔に話すとこうなるが、実際はもっと面倒なことになっていた。
まずはじめに、家族への会談、ここから話そうと思う。
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