魔法少女リリカルなのは〜祝福の風の精霊と時の旅人〜

□第二話
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私が青年と出逢い、祝福の風の精霊として転生して四年位過ぎた。

四年位というのも理由がある。

転生してから私と青年は旅にでた。

一括りに旅といっても、その一つ旅に何十年、何百年を費やした時もあった。
その為、旅の長さを地球の長さに換算すると、約四年程という結果になった。
しかも、旅自体は決して楽なものではなかった。

ある時は超人と呼ばれた巨人と共に戦ったり


ある時は残酷な未来を突きつけられた少年達を救ったり


ある時は自分の正義貫く者達と旅をしたり


ある時は母親を助けようと奔走する少年を助けたり


世界の破壊者と世界を巡ったりもした


例を挙げるならキリのないぐらい私達は旅をした。
それこそ何千億といっても差し支えがないくらいに・・・

その中で私は風の精霊としての力を身につける事ができた。

だが、旅自体が楽しいだけのものではなかった。

旅の中で救えない者も数多くいた。

私にいくら力があっても目の前で消えゆく命を救えなかった時もあった。


そう、力があっても救えない命もあるということを私は思い知らされた。

青年は言った。

『手が届くのに手を伸ばさなかったら、死ぬほど後悔する事だってあるんだ。』と

私はその言葉の意味を深く心に刻んだ。

なら、そうならないよう手を伸ばそう


もう二度と同じ悲劇は繰り返したくないから


それで悲しむ人達もいるなら尚更だ。


旅をしながら私はそう胸に誓いをたてた。









それから幾年かが過ぎ・・・・・・・



『遂に・・・・・着いたね』


「・・・・・あぁ」

今私達の目の前には綺麗な街が見えた。

その街を私は知っている。

かつて、主と守護騎士達と過ごした街。
2人の魔導士と戦った街

彼女らともに防衛プログラムと戦った街


私が消滅した街




その名は・・・・


管理外世界 地球 海鳴市


かつて私の祝福の風リインフォースの始まりして終わりの街にたどり着いた。
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