魔法少女リリカルなのは〜祝福の風の精霊と時の旅人〜

□第三話
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私と青年は長きにわたる旅の末、ようやく私の願いである、我が主と守護騎士のいる世界に帰ってくる事が出来た。


『ようやくたどり着いたね。君が望んだ場所に。』

青年の言葉に私は頷いて、その海鳴市の景色を見つめる。

今私が居るのが、私自身が消滅を選んだ場所。

海鳴市を一望出来る丘の上からその景色を眺めている。

私がいた頃からその景色はまるで変わっていなかった。

街並みも景色も何一つ変わっていない。

『さぁ、どうしようか?』

隣に立つこの青年がいなければ、私は個々にいることはおろか、旅もせずに、無の世界で消えていた筈だった。

だから・・・・・・


「まずは、我が主に逢わなければならないな。私が生きている事を伝えなければ。」


『わかった。』

そう言うと彼は街に向かって歩きだした。
私も後に続き、彼の隣に並ぶ。


『それにしても、本当に綺麗な街だね。』

そう言いながら、辺り見回す彼に私は微かに微笑む。

先にこの青年について語らねばならない。









私を助けてくれたこの青年の名はカイトという。

なんでも、私と出逢うずっと前から、旅を続ける者で、自分の事を自称時の旅人と言っていた。

私も最初は半信半疑だったのだが、彼が持つ知識や技術をみて、そう思わざるえない程、彼は凄かった。見た目は10代後半の格好なのだが、私と何千億年という旅をしているのに、姿がまったく変わっていない。
無論私も精霊になった為、姿は変わっていない。

何故姿が変わらないかと本人に聞けば。

『世の中には聞いていい事と聞いちゃいけない事があるんだよ。』

と感情のない顔でいわれたので、それ以降は私は聞かない事にした。
聞けばどうなるかその時に身にしみて感じたからだ。
彼が感情のない顔に感じた、身も凍るような、凄まじい寒気が・・・・・

更にいえば、カイトは凄まじいぐらいに強かった事だ。
どの位強いかというと・・・・・・







仮面ライダー軍団全員をたった一分で全滅させたり


超人と称される巨人の光線技を片手で弾き返したり


普通に走る速度が軽く音速を突破したり等々

他にも、他世界の知識や技術を応用してとんでもない物を創ったりもしていた。

ちなみに私、リインフォースも未だ彼に勝った事がない。

旅の最中に何度か模擬戦を挑んだが、結果は完敗でだった。
しかも、こっちは精霊を力を全て使っての全力を挑んでの完敗だった。



此処までの説明でわかって頂けたであろうか。

彼の強さは別格なのだと・・・
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