魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜

□第二話
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山を降り、近くにあった川でなのはは久しぶりの水浴びをする。

一通り、浴びるとなのはは水面に浮かんだ自分の顔を見る。
水面に浮かんだ自分は家を出た時より凛々しくなっていた。
家を出てから三年が経ち、なのはの身体は成長した。

ただ、その成長度が普通の子より少し発達していた。
身長はあれからかなり伸び、160程になった。
それ以外のところも成長しているが、そこは割愛さしていただく。

リュックから服を取り出し、着替える。

「あれから三年か・・・」

服を着替え、近くから木を集め焚き火を作りながら、なのははそう呟いた。

家を旅立って、家族はどうしているだろう・・・・

きっと心配しているのだろうとなのはは思う。

でも、心配しないでほしいとも思う。

何故って・・・・・






それは・・・・・・・

『なにを考えにふけっているのですかマスター』

「なに?聞いてたのエクス」

急に私の首に下げていた虹色の宝石が煌き、話しかけてきた。

私は微笑みながら、それに答え、空を見上げる。

夜になった空は、山にいたときとは嘘の様に晴れ渡り、きれいな星空が見えた。

「綺麗だね、エクス」

『そうですねマスター。まるであなたの命の輝きの様ですよ。』

「にゃはは。褒めてもなにもでないよ。」

なのはは笑いながら、下げていた宝石、エクスを手に乗せる。

「・・・・・いったん里帰りしてみてもいいかな?」

『それは、あなたが決める事ですよマスター』

「相変わらず厳しいね。エクス、レネさんに伝言お願いできる?一端故郷に戻るって」

『わかりました・・・・・・送信完了』

なのははエクスにありがとうを言うと、火を消して旅支度を始める。

そして旅支度を整え、彼女は立ち上がり、エクスにそっと触れる。

「じゃあ行こうか・・・・エクス」

『はい!マイマスター』

そう言うと、なのはの身体が輝き、次の瞬間にはなのはの姿は消えていた。
 
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