魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜
□第四話
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「さて、なのは・・・」
話が収まり、志郎が真剣な顔でなのはに話しかける。
「今までどこにいたのか?何をしていたのか?聞きたい事がある。」
その言葉に、なのはも周りいた全員が真剣な表情になる。
「それなら奥で話しましょう。今日はたいしてお客さんが来る日でもないし。」
そう言うと、桃子は店の看板をCLOSEに変え、店の奥に移動する。
テーブルに志郎が中央に、その周りを、なのは、桃子、恭也、美由紀が順に座る。
店内にはまだ、アリサとすずかがいるが、さすがに家庭の事情にかかわるので、店内で待ってもらっている。
「さて、なのは話してくれ。旅立った後どこにいたのか。そして何をしていていたのかを。」
志郎の言葉に、なのはは頷き、話し始めた。
「家から旅立った後、私はある人と一緒に様々な世界を回っていたの。」
「様々な世界・・・・・だと?」
恭也が不思議そうに問いかける。
「うん。この世界、ううん。世界には私たちの知らない様々な世界があるの。いわゆるパラレルワールドみたいなものだと思ってくれたらいいよ。」
「じゃあなのはは、そんな世界を旅していたっていうの?」
今度は美由紀が問いかける。
「そうだよお姉ちゃん。私が回ったのは平和な世界もあれば、戦争の真っただ中の世界もあったし、時には命を狙われた時もあった。」
「「「!!」」」
なのはの言葉に家族全員が驚愕した。
「怪我はしなかったの?」
「そりゃあしたよ。体がボロボロにもなったし、骨なんて何本折ったかわからないぐらいだし。」
なのははただ平然と答えていく。
家族は辛そうな表情のままだ。
「でもね・・・」
なのはは一端言葉を切り、深呼吸する。
「苦しいだけじゃなかったよ。旅していくうちに知ったんだ。辛い事も、楽しい事も、悲しい時も、それを知って私はもっと強くなろうと思った。体だけじゃなくて心もね。」
「なのは・・・・」
志郎が悲痛な表情でなのはを見つめる。
「最初の一年は、そんな感じだったかな。怪我はするし、痛いし、何度も帰りたいと思ったよ。でもそれじゃ、ここに来た意味がなくなっちゃう。だから努力した。もっと強くなるために、いろんな世界を回って、技や技術を身に付けた。残りの二年はただひたすらに、自分を鍛えた。私の旅はそんな感じかな。」
それでなのはの話は終わった。
「なのは。」
すると志郎が、話しかける。
「なに?」
なのはの問いに志郎はきっぱりとこう言った。
「なら、どこまでお前が強くなったか、確かめさせてくれ。」
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