魔法少女リリカルなのは〜Extreme Heart〜
□第六話
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高町家の朝は早い
喫茶店であるがゆえ、両親が起きるのは大体5時ごろから起床する。
「うーん・・・・時間ね」
今日もいつものように、桃子は起床する。
昨日、ようやくなのはに会えた事で、心にもゆとりがもてた所為か、体はいつも以上に軽かった。
「準備・・・始めないとね」
そう呟くと、となりで寝ている志郎を起こさないようにベットから降り、寝室をあとにする。
階段をおりリビングへ歩いて行く。
と
「あら?」
リビングが妙に明るい
まだ、朝日が昇っていないのにも関わらずに
良く見ると、電気が灯っているためだと気づくのに、桃子は数分を要した。
「誰か起きているのかしら・・・・」
そう思って、桃子はリビングの扉を開けた。
まず目に飛び込んできたのは、目の前にテーブルだ。
テーブルには、誰かが作ったであろう、サラダ、トースト、コーヒーなどの朝食が人数分準備されていた。
「一体誰が・・・・」
そう言ったときだった。
「あぁ・・・・おはようお母さん。」
台所からなのはがヒョコっと顔を出した。
「なのは?!これ・・・全部あなたが?」
「うん・・・・ほんとはもっとこった物作るつもりだったんだけど、時間がなかったから、これ位しか出来なかった。」
そう言いながら、なのはが台所から出てくる。
なのはの恰好は先ほどのジャージ姿に、桃子が使っているエプロンを着ていた。
「これじゃあ・・・私のすることはないわね・・・」
桃子が苦笑しながらそう言った。
「そんなことないよ。」
それを聞いたなのはは、ゆっくりと桃子に近づき彼女を抱きしめる。
「なのは・・・」
「私の所為で、お母さんを、みんなを苦しめてしまってごめんなさい。でもこれからは、ちゃんとみんなの傍にいるし、何かあっても必ずみんなに話すよ。」
そう言われ、桃子の眼から涙が溢れる。
昔は、子が親に抱きつくような抱擁だったが、今では背が同じぐらいになっている。
それがわが子の成長だと思うと、堪らなくうれしくて仕方がない。
「さぁ・・・・ちゃちゃっと終わらせましょうか・・・」
桃子は涙をぬぐって、なのはに微笑む。
「うん!!」
なのははそう言うと、残っていた朝食の準備を始めたのだった。
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