Rewrite The Transcendental

□プロローグ
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 もう何年経ったのだろうか。
 
 いや、何百年経ったのだろうか。

  どこかも分からないところで俺の頭の中に、誰のものか分からない記憶が流れ続けている。

 …少しずつ思考が鈍くなってきている。

 つまり、また『鍵の救済』が始まる。

 愛する人のため、大切な仲間のために運命を変えようとした者がいた。

 だが、もう運命なんて書き換える必要なんて無い。
 
 俺は救済を見届け、それを記録し、また見届ける…。

 いつしか俺は機械も同然となっていた。

 いつの記憶か分からないが、リライターというものがいた。
 その者でも救済は止められなかった。

 そして、新たなるリライターが現れたようだ。

 しかし、星のエネルギーは枯渇している。

 これを止めることが出来るのだろか。

 ああ、意識がもうほとんど無い。

 俺の記憶は誰に宿るんだろうか。

 ちゃんと使命を果たしてくれ…

 新たなる記憶を受け取るもの《メモリーホルダー》よ…
 

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