◆『どこまでキコエル』長編小説◆ 

□* 7 * 初めての再会
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ハルヒの性格だから、それも今となっては諦めているっていうか、マイペースだし、
ホスト部へのやる気は全然感じられないけれど、とりあえずは弁償のノルマを果たすために部活へは来ている。

 ハルヒが入ってから、僕らはいつも3人でいることが多くなった。
光はハルヒをおもちゃにして、あれこれとちょっかい出してはハルヒが嫌がる顔を見て楽しんでいた。
僕も光が言ったことに輪をかけて話を面白くして楽しんでいた。

ワイワイ話しながら廊下を歩いていると、僕らはただでさえ目立っているのがさらに注目されているのが分かる。
僕らは皆A組で、ハルヒは女の子だけど、すごくかわいいから、中性的な美少年ってキャラで人気だし、
僕らも美形の双子ってことで人気があった。

女の子たちはそんな僕らを羨望や好意の眼差しで眺めている感じだったし、
男子もそんなやつもいれば、明らかな敵意みたいな、
僕らから言わせればただのモテない男のひがみだけれど、そういう感情も感じることがあった。
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