◆『どこまでキコエル』長編小説◆
□* 6.5 * モリとシェリー
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6.5 モリとシェリー
演武が終って、光邦は案の定掃除はしなかった。
俺とシェリーが二人で掃除をした。
広い道場を楽しそうに雑巾がけをしているシェリーが言った、
「モリ先輩はいつもハニー先輩と一緒なんですか?」
「ああ・・・。」
「同じクラスで、幼馴染み・・・。素敵です。」
シェリーは楽しそうに嬉しそうに俺に笑いかけた。
「ああ。・・・シェリーにも、いるだろう。」
「はい!大切な人が、大好きな人がたくさんいます。
ただ、ずっと、一緒に歩いてきた存在は、
過去は変えられないから、
今からは作れないです。
新しい存在はこれからも生まれ続けていくけれど。
だから、モリ先輩とハニー先輩はとっても素敵なことを重ねてきたんですね。」