男前少女

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人気のない廊下まで行くとあたしはこう切り出した



『あの・・・リコ先輩』



「どうしたの?」



っと心配そうに尋ねる先輩





『あたしバスケ部やめようとおもうんです』



「え!?何かあったの?」





『あたしがバスケ部に入った理由はですね

・・・・・戻ってほしかったんです。』




「戻ってほしい?」と不思議そうに首をかしげた



『はい、中学校の時のように楽しんでほしかったんです。バスケは勝つためだけじゃないんだよ。・・・・みんなと力を合わせればどんなことだってできちゃうんだよって・・知ってほしかったんです。』



「それで・・・なんでやめたいの?」


『それに・・・・うそなんです。許可をもらったなんて・・・』



もう自分の目に涙が浮かんでくるのが分かった



情けなかった



自分が




「そうなの・・・・でもほんとうに貴方はバスケやめたいの?」



腕を組んであたしに問いかける





『やめたくないです。』





そう言うとぱぁーっと笑顔になった



「ふふん♪じゃあいい考えがあるわ♪」



そう言って耳打ちをした先輩








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