ハーレムを作る!だから結婚してください!い や、お前のことじゃねーよ、めだか

□甲子園が俺を待っている!
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「もう九本だぜ」「阿久根容赦ねー」「勝負になるわけがない」

皆が善吉を見て、勝てるわけがない、勝負になるわけがない、などを言っている

最後の一本

「(つーか勝てるわけねーだろ、最後の一本だろこれ、天竜じゃあねぇんだしこんな逆境、無理だって…、この際代わってもらっていいんじゃねーか、なぁ天竜)」

完全諦めモードの善吉、心の声は試合を観ていり親友には届いていないだろう

「善吉!」

めだかの一喝

「いつ如何なる場合においても決して私は貴様に負けるなとは言わん」

だから!

「勝って!貴様が居なくなったら私はすごく嫌だぞ、困るぞ、鳴いちゃうぞ!」

倒れそうな善吉にはじゅうぶんすぎる応援、まるで子供のように駄々をこねるような応援、思わずずっこけそうになる善吉

「あーっもうっ、お前が泣くとこなんか見たことねえし!見たくもねえよ!」

倒れそうな善吉は倒れを利用し阿久根の足の間接を鷲掴み
バランスを崩しそのまま倒れる
【双手刈り】

「文字どうりアンタの足引っ張ってみましたってところで」

「…、負けを認める、一本取られたよ」

阿久根が負けたことにまだ飲み込めていない鍋島

「し、信じらへん」

「鍋島三年生、天才も凡人もいない、いるのはただの懸命な人間だけだだ、私も貴様も何も変わらんよ」

「はぁ、負けたわ黒神ちゃん、ウチの負けや、でもいいもん見れたわ」

そう言って右手を出す

「こちらこそ」

右手をとり握手をする。険悪ムードがなくなり仲直りしたと周りはそう思った。が
「人吉クンあきらめたる。やから」

鍋島は試合に飽きて帰ろうとしている天竜を捕まえ、頭を胸元に寄せて

「うおっ!なに?!」

「天竜、くれや」

周りの空気が変わった。

「「「「「「(やっちゃったよこの反則王)」」」」」」

わかっていると思うがそれを許すめだかではない

「そんなこと、許すと思うか!!!」

「ええやん、なぁ天竜?」

「(チッ!さらしまいてる)当たり前です、一緒に甲子園目指しましょう」

鍋島のホールドから脱け出し、手を取りそっとキスをする
鍋島はめだかにドヤ顔

それを見た善吉はヤバイと思った。あのめだかが焦っているからだ

「て、テンリ今帰ってくるなら、ゆ、許してやるから、ほ、ほら来い」

めだかの汗は尋常ではなかった。天竜はそれをチラッと見てまた鍋島の方に向く

「人吉クンこれはちょっと」

「いや、ちょっとどころじゃないっすよ…、おい、天竜!」

善吉の声も虚しく

「うるさぁぁぁぁい!この凡人が!俺の甲子園はすぐそこにあるのだ!」

「いや、柔道に甲子園ないからな?ジブン」「え?」

「ならば!」

めだかは扇子をパッチっ!と閉じて

「先ほどの試合と同じ条件で決めようではないか!」

鍋島は天竜を見てニヒルと笑い

「ええで、それで」

条件を飲んだ
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