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□おかしな先輩方
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私立桜蘭学院は
一に家柄、二にお金
財ある者は暇を持ち
かくしてホスト部とは
暇をもてあます高等部美麗男子
7人が同じく暇な女子をもてなし
うるおわす超金持ち学校
(約1名庶民)
独自の華麗なる遊戯なのでありました。




そんな桜蘭学院の前で
立ち止まっている男の子
(中身は女の子)がおりました。


「(なんでこんなところに
転校しなくちゃいけないの…)」


女子「あの方は誰なのでしょう…」
女子「見たことありませんわね」
女子「転校生かしら?」


そう、わたくし峯岸あかねは
本日からこの私立桜蘭学院へと
転校することになっていました。


ハル「あの、どうかしましたか?」

「えっ、あ、えーっと。
理事長室へ行きたいのですが…」

ハル「偶然ですね、自分も理事長に
呼ばれているんです。
よければご一緒しましょうか?」

「あ、はい。お願いします。」


―可愛い男の子だなぁ…。
 モテるんだろうなぁ…。

ハル「あの、名前聞いてもよろしいですか?」

「わた、…俺、峯岸あかね!
今日から転入するんだ。キミは?」

ハル「自分は1−Aの藤岡ハルヒと
いいます。よろしく。」

「ハルヒくんか、よろしく。」

ハル「呼び捨てでいいよ。おんなじ
男の子なんだし…(女だけど)」

「(女なんだけどなぁ)…そっか。
じゃぁハルヒって呼ぶな」

ハル「あ、理事長室ココだよ。」

コンコン

「「失礼しまーす」」

譲(環父)「おや、藤岡くん。
…あかねくんも一緒だったとは」

ハル「校門で会ったので一緒に
来ました。あのー用事とは?」

譲「コレ、特待生制度の契約書の
更新だから渡そうと思って…」

ハル「(先生に渡してくれればいいのに)
…ありがとうございます。」

譲「それと、ちょうどよかった。
藤岡くん、あかねくんも1−A
だから一緒に行ってあげてくれるかな?」

ハル「あ、はい。わかりました。」

「お久しぶりです。譲さん」

譲「あぁ。大きくなったね。」

「これから3年間お世話になります!
ではっ、失礼します」


―パタン

譲「あんなに可愛い女の子だったのに
どうしてココでは男の子として
いたいなんて言ってるんだろうか…」
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