長編

□連戦 〜しょうもう〜
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戦闘が始まる。、島は既に前回の戦闘でいたるところにクレーターが出来、戦闘の激しさを物語っている。そして、また稚拙ながらも戦法を学んだフェストゥムによる攻撃が始まる。

「マークドライ、マークジーベンは空爆部隊を攻撃しろ。マークドライツェンは俺と一緒に上陸部隊を迎撃。マークツェーンは援護頼むぜ。マークフュンフはマークノインとツヴォルフとトリプルドッグを組んで迎撃。マークヌルは遊撃。よし、行くぜ!!」

レイの助言や普段の練習もあり、実戦での前線指揮官を行えるようになった剣司の堂に入った指揮と掛け声が火蓋となり、それが切って落とされる。

そして、すぐに異変に気がついた。

スフィンクス型を周りに置き、島の上空を回遊する新型のフェストゥム。その両翼から噴出される粉末状の物質が島に降り注ぎ、木々が枯れてゆくのだ。

堂馬広登は驚愕に疑問を発せずに入られなかった。

「何だ……?これ」

剣司は木々が枯れてゆくのを見て、すぐに新型がどういうものかを悟った。

「島を殺しに来やがった!!マークツェーン!あの新型を撃て!!」

剣司の指示に手持のドラゴントゥースを構え、標準を新型にあわせる。

放たれる弾丸は、まっすぐ新型に向かう。だが、その弾丸は前を遮ったスフィンクス型に
とめられた。そのスフィンクス型は消滅したが、2発3発と、同じようにとめられてゆく。

「仲間を、護ってる?―――っは!?」

狙いをつけていた新型から、ワームスフィアー特有の発行が現れる。だが、改良を重ねたノートゥングモデルにはそう簡単にはダメージは通らない。

そのはずだった。

新型が放ったワームスフィアーは緑色の光を放ち、マークツェーンを覆う。緑色の光は、マークツェーンノ左腕と左足を綺麗に消してしまった。

「うわあああああ!!?」

「マークツェーン!」

マークツェーンは戦闘不能になり崩れ落ちる。だが、それは無駄ではない。既にマークドライとマークジーベンが、対処に向かった。

「盾を潰すよ」

「了解」

咲良と共に真矢は新型へと向かう。フェストゥムたちは、迎撃のためにワームスフィアーお、放出するが咲良と真矢は二手に分かれ、避ける。

左手から、真矢が狙撃を加える。一体、二体と、フェストゥ無を消滅させ、そのうちの一体が、マークジーベンへ、向かってゆく。フェストゥムはワームスフィアーを多量に放出し、真矢を倒そうとするが、機動力の高いマークジーベンには掠りもせずに、マークジーベンは空を舞いながら、フェストゥムを狙撃して行く。

右手からはマークドライが、大量のミサイルを放ち、フェストゥムがなぎ倒されてゆく。何匹かがミサイルを避け、反撃を加えるものの、リンドブルムによって高い飛行能力を持つマークドライには当たらずに、逆に、マークドライから放たれたプラズマ砲を喰らい、消滅した。

「まだるっこい!だったら……」

レイは新型の対処法にもどかしさを感じ、マークヌルならではの行動にでる。黒き巨人の破壊の右腕、その掌に燈色の光を輝かせる。

「盾諸共、消してやる!!」

マークヌルの最大火力を持つ装備、『シヴァ』の燈色の閃光が新型のフェストゥムへ牙を剥く。その光は親衛隊のフェストゥムがまるでいなかったかのように、もろともに消滅させる。

「よし、このまま一気に―――ッ!」

もう一度シヴァを撃とうとするが、他のフェストゥムが、突進をしてくる。まるで、その砲撃をさせまいとするように。

「危険だと判断したのか?くそっ、学習が早すぎる!」

レイは突進してくるフェストゥムを右腕の爪で引き裂いてゆくが、そのために新型への対処が出来なくなってしまってゆく。
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