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□神のいた世界
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最近よく夢をみる。
誰もいない広くてどこまでも続いている草原の中…私は制服姿で立っている。
左手にはお伽話に出てくるような剣を持っていて
空に浮かぶ月を見上げている。
すると風が吹き、髪がなびく。
ふと、後ろを振り返ると私にひざまづく1人の青年。銀色をした髪が私の目にはいる。
青年が顔をあげるとそこには朱い瞳…
引き付けられるような…強くて悲しい瞳。
青年が何か言っているが私の耳には届かない。
でも心の中に響いてくる。
…ハ…ヤク…ハヤク…キテ……タ…スケテ…タス…ケテ………モウ…ジカ…ンガ……キヅイテ……デ…ンセツ…ノ……ミ…コ……
夢はいつもそこで終わってしまう。