BLEACH

□一織短編集
2ページ/20ページ




結婚しました







「お、おはよっ♪一護君」



「……おはよ、織姫」



一護は恥ずかしくてそっぽを向いていた。

初夜の次の朝だった。

それは何とも、一護には恥ずかしかった。

幾ら何度、織姫と同じ布団で寝たからといって。







「……ぇ?黒崎、結婚するのか?」



「…まぁ、する事になった」



「する事になったって……まさか井上さんがプロポーズしたとか?」



この前、一護は雨竜と話していた。

雨竜が一番最初に友達に結婚を伝えた人だ。

自分と織姫に大きく関わっている人だから。

嫌ではあるが話は合う。

一護の顔はほんのりと赤く染まる。

それは肯定の意味をしていた。



「……逆プロポーズか。井上さんもなかなかやるね」



「あんな風に先にされちまうとは思わなかったんだよ…現世で結婚しときたいとか…」



「井上さんらしい言葉だね。確かに現世で結婚しとけば向こうでは常に夫婦だ」



「…そう言う事が狙いらしい」



織姫は突然、意味の分からない事を口にしていた。

それの続きだと思っていた、逆プロポーズ。

織姫は本気だったのだ。

なので、しっかりと一護が織姫にプロポーズをし、結婚となった。



「…ソウル・ソサエティに行くんだろ?」



「……あぁ。七番隊の隊長と副隊長になるんだと」



「僕とみちるも技術開発局に勤める事になったからな」



「ププ……ッ、死神嫌いのお前が技術開発局かよ……っ」



「五月蝿い!野望の為には必要なんだよ!」



「洋服屋開くんだろ?」



雨竜だってみちると良いお付き合いをしているらしい。

一緒にソウル・ソサエティに行くのだと。

そんなこんなで同居を始めてから半年たらずで結婚となった。







「ごめん…井上」



「あー、黒崎君、井上って言ったぁ…」



「織姫も黒崎君って言ったじゃねえか」



「んじゃお互い様だね!」



静かに抱き締めあう。

相手の苗字を言ったら罰ゲームと言う案があった。



「ソウル・ソサエティでも宜しくね、一護君」



「あぁ…お前は絶対、俺が守る」



「有難う」



織姫は副隊長になった後、ルキアから鬼道を学ぶ事が決まっていた。

少しでも自分を守れるようにと。

ついでに斬魂刀の事も教わるらしい。

2人の戦いは幕を開けた。



→あとがき




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ