BLEACH

□ジン遊子短編集
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「君さ、可愛いね。オレとこの後出掛けない?」



「おい、人の彼女に話しかけてんじゃねーよ」



ジン太の睨みはかなり強烈だった。

何人もの男が遊子に声をかける。

しかしジン太が途中で声をあげるので全く続かなかった。



「君、可愛くない?」



「…有難うございます」



「本当の金髪って色してるよなぁ」



「ね、俺達と文化祭終わった後、出掛けね?」



ジン太が立ち上がった。

数名で遊子を囲んでいたからだ。

しかし、その前にその中に男が入っていった。



「てめーら、遊子に何か用か?」



「…こ、怖い!」



「さっさと離れろ」



「ほら、あっちに可愛い女いるぞ!」



そいつによって男達は違う女性の所に歩いて行く。

そいつはまたその女性の所へ行った。

女性は確実に困っていた。

男達が手を掴もうとする前に男達の手を掴んだ。



「オレの妹に手ェ出した次はオレの嫁かよ」



「一護君!」



それぞれの男にでこぴんを食らわせていく。

そして一護はしっかりと織姫の手を掴んだ。

2人一緒に店の中に入って行く。

遊子の目が輝いていた。



「お兄ちゃん!有難う」



「……おぅ」



「こんにちは、遊子ちゃん」



「こんにちは、織姫さん。ほら…来て!」



遊子が必死に手を振るので仕方なくジン太はその方へ歩いて行った。

そこには妊婦さんと男の姿があった。



「く、黒崎!」



「ジン太じゃねえか!変わんねえな、その髪色」



「そっちこそ変わんねーじゃねーか」



お互いに変わらぬ髪色。

一護は今、医学生である。

織姫は先に看護師になっていた。

学生結婚した2人にもうすぐ、待望の我が子が誕生しようとしていた。








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